Jazz (旧Crescent Jazz 78N) 導体断面積 0.290mm2/26本
【開発コンセプト】

 Moon Audio スタートの発端は、趣味のLP再生音質の改善で、リード線価格の高騰にギブアップしたことに始まります。やむを得ず自作したのですが、余った資材処分を兼ねて、アナログファンの皆様にも低コストで良い音を体験していただこう、と考えました。

 しかし、高音質のために用意した資材は、高純度銅線RCAケーブルにしても高価で、製作コストは予想以上、めざした低価格高品質は容易ではありません。先行開発製品がAurora、Cristal、So phia、Seirenでしたが、これだけではスタートの意味がありません。

 初めてアナログLPに触れ、その音を聴いて、「LPって、こんないい音がするんだ!」と驚き、アナログオーディオのファンになってもらいたい!そこでCrecseut開発にあたり、品質は落とさず上級モデルと同じ資材をそのまま用いて、製作工程をできるだけ簡略化して生産性を上げ、多少の赤字は趣味費用と割り切りました。

 ターゲットの主な音楽ジャンルはジャズ、ポピュラー、勿論クラシックも。廉価で、扱いやすく、SNの良い曖昧さを廃した明確な音、スピード感と瞬発力も重視しました。試聴室に来訪された方の好みを参考に、あるときはドラムを叩くスティックの鮮烈な鋭い音、あるいはまたVICTOR L-1000カートリッジとテスト用録音盤持参の方が、ガラスの割れる音の再現性に驚いたイメージで、音をつめました。

 最初の試作品は Ortofon 7N素線だけで構成し、音決めの過程でひ弱さを排するTara Labs線を Hybridし、いくつかのバリエーションモデルを試作して、AT社の定番リード線と交換試聴したところ、まるでカートリッジが変ったように活き活きしました。この最終決定モデルは、オークション出品でも好評で、現在Moon Audioのトップセールスモデルですが、利益なしという点が泣き所 (-_-;ウーム

 試聴は、YAMAHA MC-4で音感を探り、リファレンスとして最も聴き慣れて、デリケートな表現力があり癖も少ないDENO N DL-305で、その特徴的な鋭いスピード感とパーカッションや金管系楽器への適性を確認しています。エントリークラスのリード線で、すべてをオールマイティとは行きませんが、Jazz音楽のジャンルだけでなく、多くの音楽ジャンル再生の素晴らしさと、カートリッジとの相性をお試しいただいて、アナログオーディオの深みに踏み込み、抜き差しならぬ深奥に迷い込んでください!(笑)


【Jazz モノラル用】 

 多くのご要望があって、モノラル用Jazz Mono(画像3)対応致します。ノウハウはすべてJazzを準用し、上級クラスと同じスケルトン意匠で、素線数52本、外観・スペックとも非常に豪華な作りとなっております。

 ユーザーの多くの方々は、長年モノラル・レコード再生に取り組んで造形深いのですが、このリード線で再生限界を再認識された感激をレポートされております。是非一度お試し下さい。
ニュー・シースルータイプ 2,000円 (標準タイプ 1,900円)
 
★ お問合せ、ご注文は、Moon Audio工房宛
  半角文字に変えて → arch@gray.plala.or.jp