maud14-muse

　永い趣味のオーディオで目ざしてきた、天空に舞う音！
上質の音楽ホールで、身を包みこまれるような音響に身を委ねて喜悦の時を過ごすとき、全ての音は地上にとどまらず細かな粒子となって天空を舞う！　身の丈にあった小部屋で、もしやこんな音響環境を形成できないものだろうか？とあれこれやってきました。

　求めたイメージで行き着いた、工房を代表するリード線の一つは、ギリシャ神話の魔女Seire nとネーミングしました。一方に、永く取り組みながら不満を抱えたまま未完成だった超純度銀被覆素材があって、５年目にやっとめざした音に到達しました。美しいフォルムに美しい艶のある音を包んだモデルは、ギリシャ神話の女神Musa（Muse）とネーミングしました。ムーサイたちの喜び戯れる様をお聴き下さい！

　音場一杯に、透明感とスピード感に満ちた濁りない音の粒子がぎっしり埋めるよう！ときにはさりげなくどこか懐かしい高純度銀の艶が乗った響き、これこそＬＰ世界を彩るミューズの得がたい音！誇張感のないさわやかなHiFi音響で、快く音楽を奏でます。エージングが進むほどに快い音の艶はさらに輝きを増します。

　けっして誇張やデフォルメした音ではありません。高純度な銀線固有の特性を余すところなく引きだし、輝かしい音が舞うような至上の愉しさです！エージングが進むほどに快い音の艶と煌めきはさらに輝きを増します。エージングを終えてロングランヒアリング中ですが、ワルターのモーツァルトの軽やかさもベートーヴェンの重厚なきらめきも、麻倉未稀の『ヒーロー』では思わず鳥肌もの！

　ortofon ハイエンドケーブルで形式名に5000を冠したモデルは、Japan ortofon と同和鉱業が僅少量生産した６Ｎ超純度銀線を使用しています。これは高純度８Ｎ銅や４Ｎ高純度銀を遙かに超えた稀少素材です。導体芯線は二層をなし、６Ｎ超高純度銀と超高純度銀clad（メッキより厚い被覆）高純度銅で構成されます。

　Museは、この超高純度銀clad線を使用し、撚線と編線との複合導体構造によって、はじめて高純度銀線の音の魅力を引きだすことに成功しました。

　銀線から好みの音を引きだすのは難しく、市場でも、高音質な銀素材シェルリード線モデルは滅多にありません。銀線の電気特性と固有の艶を活かすべく導体構造を見直し、工房の高音質シェルリード線技術（実用新案登録第3174968号）で試作試聴を重ねた末に成功しました。編線コストは、工作時間と素材ロスで撚線の数倍となりますが、求める音に制約はありません。これまでの銀線にご不満の方も、価格を超えたMuseの価値をぜひお試し下さい！