Seiren Ex. インプレッション T

……慎重に、オルトフォンSPUへの作業をはじめる。完成して、まずドリスデイ(DAY BY NIGHT)を試聴。情報量が多くなり、くっきりしてきた。バックのオーケストレイションがたっぷりしてきた。しばらく聞き惚れる。ヴォーカルは少し硬め。カートリッジやスピーカーの相性もあるかもしれない。

 つぎにバリリのモーツアルトKV387(1950年代の録音と思われる、ウエストミンスター国内盤・モノ)いやー驚いた。弦がくっきりとして、つい最近録音したかのように旬な音で、弦楽の響きにうるおい、あたたかさを感じられるほど。8cmのタンバンのユニットがあたかも大型スピーカーの如く、豊かに狭い部屋に鳴り響く。弦の余韻もくっきり、ピッチカートのパートでは見事な響きに聞き惚れる。またS/Nがよく古い盤なのに雑音はほとんど感じられない。
 これから、クラシック、ジャズのLPを、このカートリッジでさまざま試聴……( 2010.2 東京都 AH様)
  
 Moonさんの自信作を昼の間どのカートにしようかと散々悩んで、やはり比較がし易い様にMMカートのシュアータイプ3を選び、レコードはジャズボーカルとシャンソンでジュリエット・グレコを聴きだした所です。

 何もコメントが出来ません(笑)オーディオ的な感想が浮かびません。Moonさんお仰っていた通りの音楽を聴かせてくれます。これでは暫くといいますか、放心して聞き続けたくなるお気持ちが理解できます。それでもどんな美人でも聴き続けると浮気をして見たくなりますから、○○さんの様に8種類をその日の気分や掛けるレコードにあわせて変える事も楽しみと思います。

 暫くしたらヴアィオリンを聴いてみます。試行錯誤が花開きましたね。おめでとうございます。そしてお疲れ様でした。このリード線をソフィアザールへ来ていただく皆様にお聞かせ出来る名誉に感謝しております。ありがとうございます。( 2010.2.9 東京都 ET様)

 おはようございます。昨夜は、3階の隠れ家で聴きました。カートリッジの選択に迷いました……
午後7時過ぎから集中してレコード3枚程聴きました。一言で言いますとオーディオを意識しない控目でいて、端正、自己を確立した大人の音味です。はったりの無いこの良さが解る方は、、、、これ以上は無粋な事は言わずもがなです(笑)13日のレコードコンサートが楽しみです。( 2010.2.10 東京都 ET様)

 Moonさんの狙いを測るため、カートはAC-01を久々に使っていますが、 なるほどソフィアザールさんの「自己を確立した音」は深い蘊蓄のある表現ですね。基調はSpecialのそれを踏襲する音です。 ただし、出力が揺らがない事と滲まない事は、今までのリード線ではまずあり得ない違いです。

 Seirenでやっと明確に自分の言葉で自身に理解出来ました。しかし、ここまでくると部分的にアレコレ指摘するのは難しい気がします。 好で言えばもう少し締まってもいいかな?くらいですが、これだとリード線以外の要素を見直す段階でしょうね。オーバーオールで見たら、ちょっと手持ちの市販品で対抗するのは難しいです。Moonさんの喜ぶ書き込みを半ば冷静に見ていたつもりですが、やむなき事と理解しました。

  ノイズレベルは同等ですが音との分離はより明確で、聞き方によっては逆に目立って聞こえるかもしれません。これは装置全体で音に対する感度を上げて相対的にノイズを感じなくするのが本筋な話でしょう。一方、無駄がない分古典的な味わいを求める向きには適さないリード線とは言えるかもしれません。

 無駄がないと言ってもHi-Fi を主張するような薄い懐ではありませんが、カートの音を作る要素(筐体・シェル・ネジetc...)を意識させられる割合が今までより大きいので、カートにて打ち出した個性がかえって耳につくケースはありそうです。AC -01がヒアリング対象になったのは、この事からかえって良い条件だったかもしれませんね。素性の良さが素直に反映された音で、AC-01を見直しました。( 2010.2.11 愛媛県松山市 SK様)

 ……もう異次元の世界か、満天の星空を見上げているような感覚に陥ります。どこまでも続く水平線と夜空のコントラストが非常に美しく、また静けさもあり、Moon Audioというイメージのそのままの出方でしたのでとても驚きました。リード線だけでこれだけの音づくりが出来るとは、興味深いものです。しかしながら違和感も同時にあり、あまりにも従来とかけ離れた表現で、“アナログレコード”というイメージの雰囲気が少なく、曲によってはマッチしないものもあると思います。(2010.3 愛知県 FA様 )