Muon(無音) Noise Shield

 オーディオアクセサリーの中には、原理的に説明つかないパーツもあって、音は変わってもその良否判断は難しいもの。Muon(無音)のネーミングはMoonをもじった洒落で、ごく普通に知られた技術の応用に過ぎませんが、開発スタートから半年あまり試作と試聴を重ねて実用化しました。その効果は、これまでなかったのが不思議なほど!実用新案出願して初公開です! 

 現在も試験中で未解決のテーマも残っており、これが最終型ではありませんが、カートリッジをグレードをアップしたほどの効果を認めます。和紙の絶縁シースから微細銅線シールドが透ける意匠も美観があります。高度なアナログ再生をめざして、特に低出力カートリッジ常用なら必須の、チェックすべきニューアイテムの誕生です!

 0.1〜0.2mVの低出力カートリッジで試みた効果は、@SN向上による音場の静けさ、A音像の位置や定位感が明確になり、B音場再現性の向上が認められ、別のモニターの方は、その他に@彫りの深い立体感と生々しい実在感の向上、A音の切れの鋭さ(トランジェント)の向上等も認めています。

 音響機器内部や機器間の結線で、要所となる導体や微少電力を扱う場合は特に効果的で、プレーヤー出力ではダブルシールドも標準となりました。しかし、シェルリード線は僅か数センチのコネクター導体と軽視され、ノイズに対しては無防備です。リード線自体の性能追求と同時に、情報を歪ませる可聴帯域外のノイズまで遮断すべく、シールド開発を試みました。

 フォノカートリッジ自体の強力なマグネットからの漏れ磁束(リーケージフラックス)や、ごく間近で回転するレコード盤の空気摩擦で生じる静電気、さらにはモーターや電子パーツ由来のスィッチングノイズ等、微弱電気信号情報に大きく影響します。試しにシェルリード線シースに細素線銅の網線を装着し、外来ノイズアンテナとみなして端子に接触させるとハムノイズ(ブーンという低周波)を感じます。電源ノイズか、シールド接地部での電位差か、あるいは情報を歪ませる周辺空間からのノイズも疑われます。

 システムの異なる別のモニター試験では、フォノカートリッジ磁界からの漏れ磁束(リーケージフラックス)由来か、あるいはプレーヤーの電子部品由来のスイッチングノイズと推定されるジリジリノイズを感知しました。プレーヤーの設置環境ノイズと、プレーヤー自体がノイズ発生源ともなり、可聴帯域外の感知できないノイズであっても、情報信号に混入し重畳すると音質劣化が生じます。

 可聴帯域内の聞こえるノイズも、高次波長の感知できないノイズも、情報を歪ませ快い再生をスポイルします。これらすべてを可能な限り排除することが高音質再生です。高音質再生とは、導体内の情報を疵つけず、外来ノイズをも排除する事です。

 Moon Audio工房 MuonN Noise Shield、実用新案登録(第3174968号)、価格500円!
規格は、W15×L45mm+ハンガーフック突起、重量1.3g。お問い合わせ下さい。