Muon Noise Shield インプレッション
(文中の使用機器は、カートリッジCT、アームARM、プレヤーPL、アンプAMP、スピーカーSPと略します。)
★CT Shure V15V他/ARM FR-54 /AMP Marantz PM-8mkII (註:PCのクラッシュにより詳細インプレッション等を消失。以下最終レポートのみ)。/「彫りの深い立体感と生々しい実在感が感じられます。ノイズシールドは付けていると、それに慣れていくので普通に感じてきますが、外してみると「あぁ、あった方が断然良いよね」という印象です。(2012, 3, 15 北海道 ST様)
★CT AT15Ea/PLヤマハYP-600/AMP ビクターEQ-7070+ヤマハB-4/SP テクニクスSB-M5X 4本。ムソルグスキー~ラヴェル編 組曲「展覧会の絵」ライナー指揮シカゴ交響曲 RCA盤/1957年録音、70年前半の日本プレス。70年代何度も再発されてマスターテープが弱ったのかあまり冴えないモヤッとした音…(中略)。
今度はMUON Noise Shield をセット。最初に感じたのは針音が気にならない。無くなりはしないけど耳につきにくい音です。曲の冒頭から各楽器の配置がはっきりくっきり、モヤッとした感じが無くなっり、演奏者の気配も解るよう。音の雑味が消えてるので各楽器の音も濁らないで聴こえ、それでいて有機的に繋がった印象。
次にバッハの「イギリス組曲」、P グレン・グルールド。1980年代だけあって音質プレスとも上々。グレン・グルールドの演奏で特徴的なのは、響きが少ない調律をした自分専用のピアノでハミングしながらピアノを弾く。このハミングが時には演奏の邪魔になるのだけど、モヤっと感が減っているのでピアノとグルードのハミングがかぶってこない。
JAZZ 「Double Play!」演奏はアンドレ・プレビンとラス・フリーマンのピアノデュオ。クラシックが良かったのでちょっと期待はずれ、雑味がない分アッサリスッキリ、JAZZの京料理やぁ〜。JA ZZですから、もうちょっとコッテリ聴きたい。ノイズ低減の効果はあります。(2012, 4, 5 京都市 KR様)
★CT DL-103/PL DENON DP-80/WARM FR64fx & SAEC WE-407TM(ステン製補助W)/Muonシールド、The Super Motalリード線、Super Kiteヘッドシェル(註:リード線他セットで購入)。/CTとシェルの間隔が狭く、シールドはカートリッジの後方に少し重なるので両面テープで固定。少し傾斜してハンガーフック爪は取り付け可能。DL103は高さのないカートリッジなので、固定部とレコードとのクリアランスは狭い。
シールドは間違いなくすぐに効果が出ます。SN感が上がり、全体に静けさが出てその分繊細な音の出方に変わりました。立体感のある音ですが、いくぶん濃密感と言うか艶っぽさが少し減じ、品の良い音に成っちゃいました。好みの問題でしょうか、このノイズ感の無い音も魅力的です。
シェアータイプVで試してみました。このシールドはMC程でないにしろ、MMでも効果が有ります。やはりSN感が上がり、静けさと繊細感が感じられますがその差は僅かです。DL103からシールドを外したら、急に音がうるさく感じられました。シールドはあまりリード線に圧着しないで、浮かしぎみの方が音が伸びやかになり好ましい。
シェルはMG10で試しましたが、薄いアルミの響きがこんなにも有ったのかと驚きました。Moonオーディオの製品は使い手の技量が問われると感じた次第です。もう、シールドも外すことはできません、クラシックからJAZZ までオールマイティです。実にレベルの高い音楽性豊かな音質でなっております。
The Super Motalリード線のエージングが出来ました。音質も落ち着き、程良く引き締まった低音も丁度良く出てきました。楽器でもボーカルでも表現力と質感が素晴らしいです。そこで、シールドを着けましたらこれも、馴染む時間が必要なのか振動が安定するのか解りませんが、曲の2曲目でガラっと音質が良くなりました。とにかく綺麗で静けさの中から音楽だけが出てくる印象です。ボーカルなどはこういう発音をしていたのかと、微妙なニュアンスまで聞き取れるようになりました。定位や質感などは全てにおいて向上しております。
ただ私には優等生的な音に感じます、何処にも不満はなく完璧なのですが、何処に不満が有るのか自分でも解りません。こういうのを贅沢な悩みというんでしょうね、あまりにも完璧すぎてモニター的な音でしょうか。
最後は銅ワッシャーの厚みで音の響き具合を微調整して、私好みに色つやを乗せました。実に良い音です、もうシールド無しでは聴けません、オーディオ用語で表現する部分?は完璧にちかいです。シールドを着けるとヘッドシェルや、リード線、取り付けネジの材質や癖が解りやすくなるようです。(2012, 4, 10 北海道 AK様)