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(2008)




☆東京金融取引所の検討会のメンバーになりました(2008年10月)

 東京金融取引所が立ち上げた「OTCデリバティブ取引のクリアリング制度検討会」にメンバー(有識者)として参加することになりました。
 本検討会では、金利スワップを中心とするOTCデリバティブについて、CCP(清算機関)の必要性やCCPを導入するための課題などについて議論することになっています。
 
 検討会の詳細については、ここから。

 検討会


☆『金融読本』がテキスト採用実績の13位にランクイン(2008年10月)

 このほど発表された2008年春に大学のテキストとして採用された東洋経済新報社の本の「テキスト採用ベスト20」のなかで、『金融読本(第26版)』(呉・島村・中島の共著)が、第13位にランクインしました。
 このランキングには、マクロとミクロの経済学の本(マンキュー、スティグリッツなど)が多く含まれており(それだけ履修者が多い)、金融論のテキストとしては、堂々の第1位ということになります。

 東洋経済の紹介文では、「制度・実務・歴史・理論をバランスよく解説した定評ある金融の入門テキストの最新改訂版。金融の基礎から日本・海外の最新事情までをていねいに解説。初学者に最適。」となっています。
 金融の初学者の方、ぜひどうぞ。

☆ポストSibos報告会で発表を行いました(2008年10月)。
 10月23日のPost Sibos報告会で「資金決済・証券決済における注目点」と題して、報告を行いました。
 ポイントは、資金決済関係では、@カバーペイメントとASEPAの利用状況、証券決済関係では、@T2SプロジェクトとA欧州CSDの生き残り戦略、SWIFT関係では、@MTとMXの共存、AAlliance Liteについて、などでした。


☆SIBOSに参加してきました(2008年9月)
 9月15日〜19日に、ウィーンで開かれたSWIFTの会合であるSIBOS2008に参加してきました。
 今年は、開催の初日に、リーマンブラザーズの破綻とメリルリンチの買収が発表される波乱の幕開けで、現地では、「SIBOSマンデー」と呼ばれていました。
 資金決済、証券決済ともに、今年もいろいろな動きがありました。

☆金融庁の「理論研修」で講義をしました(2008年8月)

 8月29日に、金融庁の若手職員を対象とする「理論研修」で講義をしてきました。
「資金決済システム」と「証券決済システム」の2コマの講義を行いました。

 金融庁では、今年4月に「決済」の名前のついた部署(決済システム強化推進室)が新設されたほか、研修にも決済システムのコマが設けられ、「決済システム」に対する意識が高まっているようで何よりです。

 特に、証券決済システムについては、株券の電子化で証券決済改革は一段落しますが、これですべてが終わった訳ではなく、第2フェーズに向けて、当局として方向性を出していく必要があることを強調しておきました。皆さん、熱心に聞いて頂きました。



☆SWIFTビジネスフォーラムのパネルディスカッションに参加しました(2008年7月)

 7月3日に、六本木アカデミーヒルズで行われた「SWIFTビジネスフォーラム」のパネルディスカッションに参加しました。
 テーマは、「日本の金融市場の成長と国際競争力」であり、@金融ビッグバン後の10年で、果たして東京市場の国際競争力は向上したのか、A国際金融センター指標(GFCI)からみた東京市場の位置づけ、B東京市場の評価が低い理由、などについて話をし、a)金融立国の覚悟、b)ウィンブルドン現象の容認、c)「規制の複雑さ」の改善、d)英語と金融の分かる人材の育成と海外からの導入、などを提言しました。

 パネリストは、以下の通りでした。

テーマ 「日本の金融市場の成長と国際競争力」
モデレーター 渡部 吉昭 SWIFT 在日代表
パネリスト 中島真志 麗澤大学 経済学部 教授
パネリスト 玉置 圭子 シュローダー証券投信投資顧問 常務取締役
パネリスト 石塚 敏夫 三井住友銀行 証券ファイナンス 営業部長
パネリスト 海野 俊一郎 証券保管振替機構 調査企画部次長



☆「キンザイ」に書評が出ました(2008年6月)

 「金融財政事情」の6月9日号に、『証券決済システムのすべて(第2版)』の書評が掲載されました。評者は、野村資本市場研究所・執行役の淵田康之氏です。
 
 「第2版の刊行が待望されていたが、期待に違わず変貌を遂げる証券決済の世界を余すことなく活写している」
 「国債の決済期間の短縮化、クロスボーダー証券決済の円滑化など、わが国が抱える今後の課題についても論じており、いずれも傾聴に値する」
 「本書の中の証券決済の基礎知識や決済リスクの丁寧な解説の部分だけでも、およそ証券取引にかかるすべての人に目を通していただき、決済インフラの重要性についての認識が広がることを期待したい」
 と書いて頂きました。

 詳しくは、ここから。


☆千代田書店で、月間ベストセラーの第5位にランクインしました(2008年6月)

『証券決済システムのすべて(第2版)』が、茅場町の本屋さん「千代田書店」(兜町周辺にお勤めの方の御用達)の5月の月間ベストセラーの第5位にランクインしました。

 詳しくは、ここから。


☆日本金融学会で報告をしました(2008年5月)

 5月17日〜18日に成城大学で開催された日本金融学会の春季大会における「共通論題」(全体セッション)で、電子マネーについての報告を行いました。概要は、以下の通りです。
 中島のプレゼン資料は、ここから。

テーマ 「金融イノベーション:決済システムの新展開」
座長 池尾和人(慶應義塾大学)
報告者1 中島真志(麗澤大学) 「電子マネー:リテール決済のイノベーション」
報告者2 嶋田 大(三菱東京UFJ銀行) 「電子マネー:金融機関の戦略上の位置づけ」
報告者3 小宮義則(経済産業省) 「電子記録債権制度の活用について」
報告者4 大垣尚司(立命館大学) 「電子記録債権と金融のイノベーション

成城大学

☆丸善本店の店頭が大変なことになっているようです(2008年4月)

 『証券決済システムのすべて(第2版)』が5段平積み状態。
これって、あまりないこと?

 詳しくは、宿輪純一オフィシャル副ブログ/SHUKUWA SUB BLOG をご参照下さい。



☆「キンザイ」に書評を書きました(2008年4月)

 『金融財政事情』の4月28日号に『国際金融ノート−BISの窓から−』(吉國眞一著、麗澤大学出版会)の書評を書きました。
 「BISについて知る格好の国際金融エッセイ」という見出しの通り、BISの活動や国際金融全般に興味をお持ちの方に一読をお勧めしたい一冊です。

 詳しくは、キンザイ4月28日号をご覧下さい。

☆『証券決済システムのすべて(第2版)』が出版されました(2008年4月)。

 2002年2月に刊行した第1版の約6年ぶりの全面改訂版になります。出版は、東洋経済新報社です(前回同様、宿輪純一氏との共著)。
 この6年間の証券決済をめぐる状況変化は大きく、各方面からアップデートの要請が数年前から寄せられておりましたが、私自身の環境変化(大学への転進)もあってなかなか果たせず、今回漸く全面改訂に至ったものです。

 各国の動き(特に欧州と日本)については、この6年間の変化が激しかったことから、全面書き直し、大幅増補となっています。このため、第1版より、100ページも厚い本となっています。

 表紙は空色で、「壁を越えていくと、そこに明るい未来が待っている」というデザイン(証券決済改革を行うと、明るい証券市場が待っている?)になっています。

 お近くの本屋で手に取ってみてください。

☆経済産業省の研究会の委員になりました(2008年3月)

 経済産業省・農林水産省の「クリアリング機能の強化に関する研究会」の委員になりました。
 同研究会は、商品先物市場の清算機関である「日本商品清算機構」(JCCH)のクリアリングハウスとしての機能強化を図るための研究会です。
 座長は、尾崎安央先生(早稲田大学)で、池尾和人先生(慶応大学)、川本裕子先生(早稲田大学)、大崎貞和氏(野村資本市場研究所)などの方々が参加されています。
 原資産は、石油や穀物であったりしますが、先物取引という意味では金融取引としての共通点が多いのかなと思っています。

 委員リストは、ここから。

 研究会の詳細は、ここから。

☆『麗澤経済研究』に「欧州中央銀行の進める証券決済インフラ統合の動き」が掲載されました(2008年3月)。

 欧州では、ECB(欧州中央銀行)が「T2Sプロジェクト」を進めています。
T2Sプロジェクトは、欧州各国のCSD(証券決済機関)の証券口座を、ECBの資金決済システムであるTARGET2のプラットフォーム上に集約して、証券決済を集約的に行おうとする注目すべきプロジェクトです。
 これが実現すると、現在は欧州各国のCSDで分散して行われているユーロ建ての証券(株式、国債等)の決済が、T2Sにおいて中央に集約化されたかたちで行われるようになります。

 関連するビジネスの方は、是非、ご一読下さい。
  本文は  T2S Report Reitaku Journal.pdf へのリンク

☆『金融システム論の新展開』が出版されました(2008年2月)。

 明治大学の黒田晁生先生が中心となって編纂された本です。金融財政事情研究会からの出版です。

 ハーバード・ビジネス・スクールの「グローバル金融システム・プロジェクト」(GFSP:Global Financial System Project)が提唱した「金融システム論」の方法論を日本の金融システム分析に援用したものです。
 金融機能を、@決済手段の提供、A資金のプール化と持分権の分割、Bリスク管理手段の提供、C経済資源の移転、Dインセンティブ問題の解決、の5つに分け、それぞれの機能について、日本の金融システムの現状を整理するとともに、今後の課題について検討しています。

 中島は、このうち、第2章:「決済制度と決済手段の提供」 を執筆しています。
 資金決済システム、証券決済システム、リテール決済手段(電子マネーなど)の3つの分野について、現状と課題について書いています。
 「この分野について簡にして要を得た展望論文となっている」(黒田)との評価ですので、興味のある方は、本屋で手に取ってみてください。

 章建ては、以下の通りです。

 第1章 日本の金融システム:展望          (黒田晁生<明治大学>)
 第2章 決済制度と決済手段の提供         (中島真志<麗澤大学>)
 第3章 家計の資産運用と金融機関の説明義務 (新保恵志<東海大学>)
 第4章 金融グローバル化とプルーデンス規制  (勝 悦子<明治大学>)
 第5章 貸出市場と証券化              (黒田晁生<明治大学>)
 第6章 日本のコーポレートガバナンス       (広田真一<早稲田大学>)

    アマゾンはここから。


☆SWIFTの『Dialogue』にインタービュー記事が出ました(2008年1月)。


 SWIFTのユーザー向けの機関誌である『Dialogue』の2007年WQ号に、アジアの決済インフラの統合化に関する中島のコメントが掲載されています。

 ロンドンからの電話取材でした。15分くらい話して、そのうちの一部のコメントが掲載されています。
 写真のカッティングがカッコ良すぎます。

   詳しくは、ここから。