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この艇には霊が宿っているような気がする
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 10日午前5時東寄りの風は12メートルbSジブ1枚エンジンは30%位の回転数推進力にはならず充電が主体それでも艇は6、5ノットで走っていた。
 突然シャフトがガタガタと大きな音がしたまた海藻を巻いたと思い前進後進を繰り返し異物を取り除こうとしたときガタンと大きな音とともにエンジンが停止した、エンジンルームを見たが何事か一瞬判断がつかないよくよく見るとエンジン防振ゴムが4ことも切れ20センチくらい後退しているではないか、これは一大事、
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エンジンを前方引き上げ充電するため回る状態にしてカップリングを外した。
 今まで6〜7ノットで走っていたが何かを引っ張っているのか2,5ノットしか出なくなってしまった。
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 艇の現在位置は丹後半島沖電話は通じない、岸寄りにコースを変更その日の午後3時ころ兵庫県沖あたりかどうにか北陸ヤンマーに防振ゴムをオーダー境港営業所で受け取れるように依頼した。
 しかしその夜は海上強風注意報が発令風最大18メートル波は3メートルを超えたbS一枚で挑んでいるが何かを引っ張っているため速度が上がらない、どうにか夜明けまでに境港にたどり着き、境公共マリーナに電話したところ鳥取外洋帆走協会のN氏を始めその他の方々の支援を受け漁港岸壁に曳航していただき大事なきを得た。
 部品も近くの支店に届いており早速修理に取り掛かった。
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潜って見たところこの様な網がペラに絡んでいた。幸いシャフトの曲がりは見られなかった。
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境港のドラゴン
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剥離した防振ゴム左は新品
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防振ゴム交換作業
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メインシートのブロックを利用してエンジンを釣り上げた。
地蔵崎を廻ると外洋だ
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4月12日午前7時完全に修理も終わったので出港することとしたこの後まだ200マイルはある気を引き締めて出発だ。
 2度あることは3度あると言うから。
 昨夜も気が付いていたが、艇の中にいると人が喋っているようなるような声が聞こえてくる、ラジオでも入っているのかと思いすべての電源を落としても聞こえてくる。外を見まわしても突堤に釣り人が居るだけ、実に不思議であった。
疲れもありウイスキーのお湯割りをあおりインターネットで天候を確認した後熟睡してしまった。
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4月12日夕刻島根県日御碕沖を通過したころには風も波も大きくなった。
 天候の悪い時は漁船が少ないので安心して走れる。
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 この波に追われながら山から谷に向かい突進するセールはストームジブ1枚。
 押し寄せる波の壁を見ているとイルカが追ってくる、通常はジャンプするのでその存在に気がつくが今回は波の壁にラグビーの選手がスクラムを組むがごとく水族館の中をガラス越しに見るようにイルカが追ってくる、このような光景は初めてであるシャッターを押すがタイミングが合わない
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