古仁屋〜伊江島〜座間味
 天候が悪く古仁屋で長居した、隣の徳之島では竜巻により3人の方が亡くなった、ここ奄美でも11月2日に集中豪雨があったらしく床上浸水またがけ崩れが多発、港の中も以前来た時よりも透明度が悪かった。
 葛西さんにバイクを借り山の上に展望台があると言うのでかけた、曲がりくねった山路を上るといたるところでがけ崩れが発生している、いかに激しい雨であったかを物語っていた。
 山頂展望台では古仁屋港を一望大島海峡が見渡せた、ツワブキの花や見慣れない草花を何気なくカメラに収めていた、後で葛西さんからこの島にはハブが居て年間数人が亡くなっている、地元の人は居るものと思って気を付けているので被害が少ないとも言っていた、無知な私はそのことを後で聞きぞーとした。
なんという木であろうか葉はわらびのお化けのよう
 古仁屋から北の方向に阿哲湾があるここは山に囲まれたすり鉢状の湾で台風避難には絶好の泊地である、葛西さんはここで600キロの重しを入れたブイを3個持っていて避難するヨットのために提供している、また海岸には小さな桟橋があり、温水シャワーが使える施設まで作っていた、また彼はこの場所で許可をもらえればマリーナを作りたいとの夢を語ってくれた
 11月21日午後4時お世話になった方々にお礼を言って出航することとした、次は沖縄本島西にある伊江島だ、124マイルの距離、大島海峡を出たがそれほど波は大きくない、夜中徳之島、沖永良部の東を通り世論島の西まで来たとき夜が明けた、しかし向かい潮かスピードが全く上がらない、早ければ20時間ぐらいかと思っていたが24時間かかってしまった。
 伊江島では2年前金沢にあったヨットを買ってここまで回航された金城さんが居る、その時知り合ったのだが、電話をすると快く迎えてくれた
 午後3時30分接岸、到着するや否や島内を案内していただきその晩は自宅でごちそうになりヨット談議に花が咲いた。
 
金城さんは金沢から回航したFB30を自宅横に据えつけモニュメント化していた
 接岸した目の前に上架されたヨットがでんと据えられている、言われるまで気が付かなかったが一昨年まで七尾湾に浮いていた富士ヨットである、これまた金城さんの回航苦労話を語っておられた。
 伊江島の次は那覇宜野湾マリーナに入港して買い物や銀行に行こうと思っていたが23日祭日であることを忘れていた、那覇に行ってもしょうがないので座間味安護の浦でアンカーリンをして少しでも距離を稼ごうと思い午前10時出航した40マイルの距離なので明るいうちに着けると思い静かな海面を滑るように座間味に向かった。
 天気予報は夜になると風が強くなる予報であったが座間味の湾に入ったころには風もビュンビュン強くなりリギンがうなる様になった。
 安護の浦は避難のため設けられたブイが4個あるこれから舫いを取ればよかったが岸に近着けば風も弱いかと思い水深4メーターのところでアンカーを入れた、夜中は風も強くなり走錨が心配で安眠できない測深器を入れっぱなしで注意ていたところやはり走錨10メータ20メータと深くなるもう一度アンカーを打ち直し、今度は走錨しないようだが風は弱まらない。
 それにしても海水がきれい気温が高ければすぐにも飛び込みたいような色だ。
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