バルトン〜エルニド
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 バルトン泊地はなだらかな丘陵に囲まれたやさしい地形の湾で岸にはサンゴ礁が広がり海岸にはマングローブが繁茂している、水がとても綺麗で水深20ラインでアンカーを落としたがチェーンが10メートル以上も見えるほど透明度のよい海水だ。
 時々50〜60センチ位の魚が泳いでいる夜仕掛けを入れておいたら朝には引きちぎられていた。
 昨日、そして朝早くから艇の整備をした一応済んだのであるがもう少し心のゆとりがあれば釣りやサンゴの海に潜ってみればとも思ったが午後1時から3時過ぎまでの日差しがとても強く日よけのキャンバスを2重にしないと焼け込んでくる、今日も暑くなりそうだ、そのような思いから午前10時に83マイル先のエルニドに向け出航することにした。
 湾内には操業を終え網のかた付けをしているフイリピンでは大型の漁船の横を通過したところ大きな歓声とともに20人位の漁師が手を振ってくれた。
 故障したオートパイロットはST-6000+1であったが強力でよく働いてくれた、舵角のセンサーが悪いようだ、途中USAのウエストマリンに注文してスービックマリーナで受け取れればと考えているが、これで治ればいいが。
 以前使っていたST-4000を引っ張り出し取り付けたがうまく作動するのでこれでしばらく持ちそうだ。
 外洋に出たが懸念していた通り波は向かい波、波長の短い波高1m、風も進行方向おまけに潮も向かい潮悪条件が重なった、機走で目的地に進路を向けたが2000回転で2,5ノットこれでは何時着けることか、沖に進路を取りフルセイルで波に向かうパンチングを繰り返しバウは上下するが我慢の航海耐えるより仕方がない、タッキングを繰り返し明け方にはエルニドの島影も近くなった。
 夜明けにはエルニドの景勝地に近づいた海から垂直にそびえる屏風のような細長い島である、その岸辺は深く水深50m安心して接近朝日に照らされた岩肌や深い緑の草木が疲れた私たちを癒してくれた。
 ところどころ狭い白砂のビーチがありそこには小さなヤシの木竜宮城を思わせる建物があった。
 3月3日午前10時バルトンから24時間を要しようやくエルニドの泊地にたどり着いた、そこには7艇のヨットがアンカーリングやはりニュージランド艇が多く4隻オーストラリア、ドイツ、アメリカ艇だった。
 泊地西側には高さ300mはあろうか屏風のように切り立った岬があり北西風を防いでくれる好泊地である
 南風が強いときはこの岬を迂回して北東側に開いた湾がありそこが繁華街のすぐそばになる。
 私たちが入港一休みした時、訪問者があり日本語で呼びかけられた、その方はドイツ人でフエニックスと言う船名の45フィートの紺色のハルのケッチで奥さんは日本の兵庫県相生でヨットを買い家族4人でクルージングを続けていると語った、今後の計画は、と聞かれたので5月に日本帰る予定と答えたところ、なーぜ1年ぐらいいたらと言われた、そして街の情報等沢山教えてくれた。
デトレフさんとアンドレフさん