岩手県山田町沖に差し掛かった。海は穏やか鳥がやたらと多いが魚は全く釣れない北海道も同じ現象だ、しかし気は抜けない北海道方面から関東水域に向かう貨物船やフエリーが次々と前方に現れるからだ、レーダー若しくはAISが装備されていれば万全なのだが。
日も傾き熱さは感じないが海は凪、このまま行こうかと思ったが霧で視界がよくないおまけに雨模様、三陸の港が奥が深い比較的出っ張っている港をと探していたら久慈港がよさそうだ距離も後10マイル2時間の距離恐る恐る海岸に近ずくが陸が見えてこない日暮れも迫待ってきた、ようやく入港の浮標を確認したが濃霧の上暗くなっているのに灯火がついていないタイマーの設定ミスか、NAVIONICSの海図を頼りに舫いを取った時は久慈ではなく8時だつた。
着岸したあと人間の燃料が乏しくなっていたので付近でジープで乗り付け釣りをしていた怖そうなにいちゃんにコンビニのありかを尋ねたところ釣りを中断して50mほど歩き懇切丁寧に案内してくれた、東北の人は心が優しい。
コンビニまで約1キロそしてスーパーで食糧アルコールを買い足し船内一人宴会となった航海中はワインを控えているので停泊中は羽目が外れる、ぺろりと1本開けた。
夜が明けると濃霧港の対岸が全く見えないそれでもこの霧の中を大型漁船がエンジン音を轟かせ出港して行く、小型船の分け入る隙はない
午前9時には霧もはれ晴天津軽海峡の潮流を視野に入れ遅い出港になり大津波の爪痕が残る久慈港を後にした。
天候は申し分ないしかし太平洋上のイカ釣り漁を終え帰港する20トンクラスの漁船が右から左に横切る八戸港に向かうのか、夕暮れも迫った頃フエリーと月が、見とれていると立て続けにサバが2匹釣れた、刺身で食べるか迷ったが久々食材無駄にはできない
 津軽海峡に入いる頃はすっかり暗くなり潮の影響か尻屋岬の灯台が全く離れない。
津軽海峡横断には、大間岬から汐首岬の最短コースがあるが今回は小樽が目的地なので竜飛岬から白神岬松前方面に向かうことにした。
 マグロで有名な大間弁天島に差しかかつた頃ようやく夜が明けた。
navwheel%5B1%5D%5B1%5D%5B1%5D.gif c40b1418.gif c40b1419.gif