銚子〜小名浜

　銚子を過ぎ調子が上がつてきた、一時濃霧で視程100m位になったが10時過ぎには霧も晴れ弱い上りだ、フルメインとジブを揚げた軽快に海原を滑るいい感じ、しかし日本沿岸は風がすぐ変わる、また機走だ。

　フルメインでセイリング、このような状態なら何処までも、と思うが長続きしないのが常

　小名浜港が近くなったたが既に日が暮れすっかり暗くなった、明日の予報は雨、雨の日も嫌だ小名浜は入港したことがない大きな港だからそれほど不安感はないが夜間入港は嫌なものだ、前回も夜間入港になり天候が悪くなかったのでスルーしたことがある、今回明日の雨を思い入港することにした。
　ヨットハーバーもあるらしいが津波で甚大な被害を受けたらしい現在どこまで復旧しているか定かでない、漁船の船溜まりは安全だGoogl画像参考にしてトライした。
　造船所のポンツーンに舫いを取ったときは午後10時を回っていた、そして頃合を待っていたように雨が降ってきた。

　夜が明け造船所の従業員が現れたのでしばらく係留お願いしたところ、某テレビキャスターがここから出発鯨に衝突したので気を付けるょうにと鯨にまつわるお話を聞いた。

　魚連の給油船が近くにいたので給油（ポリ缶３本）のお願いをしてホームセンターのありかを聞いたところ親切にも送っていただいた、隣のスーパーでアルコールや食料を調達した鮮魚売り場では見たことのない魚類が並んでいた、中でも岩手産赤次は高額だきっと美味だろう、私のところのノドグロ以上の値段である。

　午後３時ころになると雨も上がる予報なのでその頃出航と決めていた、しかし３時になつても雨が上がらない風はそれほど強くないのでオーニングを掛けたまま出港した塩屋岬を超え日が暮れたこのあと沿岸伝いにほぼ真北に北上することになるが火電源発のパレードだ煌々と電力の根源を誇示するようなライトアップあの原発事故の福島はどこだろうか？
　沖にはストロボライトが閃光を放っている、この海域は4度目であるがいずれも夜間航行沖のストロボライトが気になる遠近感がつかめない、洋上発電が３基あるらしいが闇夜全く見えない。
　夜が明けると金華山が見えてきた急ぎの旅ゆえ進行方向左に位置する仙台塩釜はスルーした。

　金華山灯台をかすめ北上行く手には浅瀬がある進路をやや東に向ける。

　沖を南下するのはサンフラワーだろうか北海道苫小牧あたりを出港したのであろう？

気仙沼あたりであろうかこれから大津波の被害の大きかった大船渡、山田町、宮古等リアス式海岸を夜半に通過夜明けには久慈沖まで来た。
　このあと八戸に入港予定。