八戸〜深浦
 八戸入港は正午ごろになった係留場所を根室山崎氏に聞き北日本造船所付近の桟橋に舫いすぐ前の極楽湯で5日ぶりの垢を流したあと今日のうちに軽油3本ぐらい補給したいそしてお美味しいものをと思ってガソリンスタンドをマップで検索するが最短で800m今日は日曜日配達は不可能、港の奥にスタンドとショッピングモールがあるそこまで移動することとしてスタンドの見えるところまで来た。セルフスタンドで軽油115円2本だけ買った。
なぜか八戸の写真が1枚もない、あと津軽海峡を超え深浦まで170マイル予報では明後日15時には前線通過で深浦あたりは時化るようだそれまでに入りたい出来るだけ早く八戸を出たほうが良いしかし強い北東風がのこつている。
 午前2時風は治まった、午前3時舫いを解いた港の最奥から出港したところ次々と岸壁を離れる大型底曳き船その後に続き港外に出る1時間以上要した。
 下北半島に沿って北上して六ヶ所村付近か見事な風力発電30基以上あるみたいこの様な大掛かりな光景は初めて
 
 午後には尻屋岬灯台が近くなったその前に北海道の惠山当たりが間近に見える、この間10マイル位。
 
尻屋崎を回航左に巨大な構造物が目に入る原発?調べてみると日鉄鉱業の採石場と判明した
 尻屋崎から大間弁天島を目指す直線で進むと津軽海峡の潮流をまともに受けることになるコースを湾の内側に取り反流に期待した、日が暮れる前に弁天島の水道を抜けることは難しくなった、日が暮れるとイカ釣り船がひしめいている、前回は大事をとって弁天島外側を通ったが潮が早いらしい恐る恐る暗くなった弁天島水道を通過した。
 このまま龍飛岬に向かえば距離は近いが津軽海峡東向きの潮流に突っ込むことになりかねないコースを南にとり陸奥湾及び三厩湾(みんまや)寄りにコースを取った。
 龍飛岬が近くなった洋上に大型船がアンカーリングしているかのように見えるが、近づくと龍飛のホテルであった。
 次の寄港地に小泊港を根室山崎氏から薦められていたが夜間入港になる入ったことがないので先の深浦にすれば夜も明けているだろう小泊を飛ばし大戸瀬崎を通過した頃にはすっかり夜も明けた。
 深浦は何度も入ったことがある、真北から赤灯台をに向かうと定置網の梵天が見えてきた岸側に船通しがあるかと岸に近づくが半鎮の梵天が続いているUターン西に向け定置網の頭を交わしたこの網には旗竿は立っていない夜間入港は完全にアウトだろう。
 夕日公園に着けたが浅くキールがタッチすぐ奥の防波堤内側にもやったがここは十分水深があるが防波堤が高い私は上がり降りできるが相棒は降りる自信がないから下船は見合わすと言った、私は街を探索したしかし秋風が吹きすさぶ街並みはひっそりと静まり返り明かりがつき活気を感じられる店は生花店その筋向いには葬儀屋があつた。
 予報とおり午後3時過ぎから北風が強くなった、街で買ってきた惣菜で早めの宴会、中でもニシンの焼き魚が美味しい焼肉用コンロで温めたところ中に数の子が入っておりこれだけでも酒量が上がった。夜半では突風艇は防波堤に寄り添っているので直接当たらないがマストに当たる風は半端でなく唸っている、近くを通る五能線の列車の音かと思うほど。
 
境内に「竜灯杉」と呼ばれる巨木があり、日本海を航行する北前船の目印になったという。 澗口観音を日頃から信心すれば闇夜においては光を放って守護したといい、漁師達からは「助けの杉」と呼ばれていた。また、難破する船の絶えない日本海で大時化にあった時には、船頭水主たちが髷を切り一心に念ずれば梢から光を灯し海難から救ったという
 午前9時には風が落ちる予報、6時ころ風は北東に変わった八時になっても風が唸っている防波堤越しに見る波は高い、午前10時港内でトライスルセット一本杭を過ぎ赤灯台付近は4m位の向かい波しかしこれを乗り越えれば100度南に転進するので不安はない定置網のブイを交わし西に転進した。
 艫作先あたりではうねりが高い大きいものは5mを超えているしかし方向が定まり安定している、後ろに流していたケンケンに大きめのメジマグロが釣れたこれは旨そうそ早速刺身で早めし、残りは冷蔵庫がないのでタッパに入れマグロの漬け今晩はマグロ漬けどんだ。
 ここから最終レグ能登九十九湾までは270マイル前回は佐渡の北側を直進したが今回は潮流を考量して佐渡海峡陸寄りに進路を取った、飛島を過ぎ粟島当たり村上市の沖あたりでこの航海の最大の誤算が生じた、なんと北東若しくは南東風と決め込んでいたが真上りになってしまった、おまけに波も出て向かい波ジブセイルを上げ機走するも艇速は上がらないパンチングの繰り返し
佐渡弾崎寄りにコースを落とすより仕方がない、このミスにより大きく時間をロスした。
 佐渡島と言ってもやはり大きい粟島を過ぎると島全体が見えてくる両津、赤泊、小木と進むがなかなか西端の沢崎灯台が見えないようやく西端に来た時は日が落ちた。
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深浦円覚寺