宮古〜秋田マリーナ〜柏崎
 東京夢の島マリーナを出て北上回航期日が決まっているわけではないがいざ船に乗ると無筋が騒ぐ、銚子、小名浜、仙台スルー昼前リアスハーバー宮古に入った380マイルもともとシングルハンド志向だから何にも感じないが50時間は疲れる。
 早速給油燃費はあまり良くないパワーがあるからしょうがないか、午後一番タンクローリが来てくれた。
 このマリーナは一泊協力金1000円シャワーは無料大津波から復興その全容を眺めると目頭が熱くなった。
 すぐ近くにはコンビニや酒屋さんスーパーがあり便利が良いところです。
翌朝4月5日午前5時リアスハーバー宮古出航遠望する山々は白く雪化粧、海は凪
宮古を出て久慈沖に向かうセイルを上げるも効き目なしローリング止め、しかし昼近くなると岸からの北西風が強くなり岸寄りに進む。
久慈と八戸間には定置網が設置されていることは知っていた、それにしても刺し網が多く次々に旗竿が現れる目が離せない、沖だしすればこの煩わしさから解放されるが風が強くなり波も大きい、我慢我慢しかしこの艇は名艇不思議とパンチングがない、パンチングがないから走れるのである、我が愛艇タヤナ37も絶対にパンチングしないだから飽きが来ないので手放せない。
 定置網の直近をかわし八戸港へと向かった、風も強く12m弱しかも真登りに近い、波も悪くなって来た。スプレーを浴びるのでワイパーは回しぱなし、八戸に入れば極楽湯に入れると思っていたが港防波堤が見える頃になると風も若干西にシフト下北半島尻屋崎に向かうにはクローズドホールぎりぎりのコースだまた悪い癖そのまま尻屋崎に向かった午後9時頃尻屋崎の灯台を大きく回り北海道汐首灯台か惠山の灯台が間近に見えてきた。
 コースを100度西に変針津軽海峡の潮流を避け沿岸沿いに大間弁天島を目指す。
 大間崎と弁天島の水道は夜間通るとなると慎重に水深計の数字を読みながら緊張が続く午前1時ころ大間をかわし睡魔に襲われたので強力パトライトをつけてヒーブーツ艇は1ノット位で潮に流されているが風弱し安全である、1時間ぐらい仮眠、大きく南に針路を取り陸奥湾に向かう津軽海峡の潮流を避けるためだ、幸い反流に乗ったのか速度は落ちない暫くすると夜が明けた、天気予報では寒気が入り雪の予報龍飛港入港かと思ったが小泊まで伸ばした。
 龍飛では本当に雪が降ってきたしかしキャビンは暖房が効くので温かい。
 4月6日午後1時小泊港入港雨は降っていて寒いが海は静かで船固めを終え近くの食堂で遅い昼食を摂っていたが風が全く吹かない。
 小泊港をグーグルアースで見るとヨットが一隻確認できる、このあたりが係留できるのかと思って近づいてみると永年放置された迷惑船と判明した。
 天気予報では4月7日午後から強風になる予報それなら秋田マリーナまで7日の昼頃入れると思ったので午後4時頃出航した。
4月7日午前9時秋田マリーナに到着FB友達ハックベリー榎さんに電話したら快く駆けつけスーパー銭湯に連れて行ってもらい昼食をご馳走になった。
 予報どうり15時ころには風も吹いてきたが18時ころには落ちてしまった、海況は悪くないこのままなら粟島まで行けそうそれなら乙姫の湯に入れると思い18時出航した、秋田から粟島100マイルの距離だ。
夜が明けたが黄砂のせいか視程が悪いようやく粟島の島影が見えてきた頃悪い虫が騒ぎ始めた、これが悪かった航海(後悔)先に立たず新潟港まで足を伸ばそうとしたが南西の風が強くなり真登り波も大きくなった、しかしこのヨットはよくできている強力なエンジンと優れたデザイン伝統あるナウター社のロングセラーだけある全く叩かないセイルはメインは完全にファーリングミズンセイルを少し出して船を立て波をかき分け突進するよく出来たヨット是非上架した時船型を見てみたい。
 新潟港迄は遠いので新潟東港に入った奥が深い工事船の横に付けさせてもらった(事後承託)夜半には風がうなり22m吹いたらしい、しかし大型の工事船は西風の屏風になり安眠さしてくれた翌日も強風が吹き荒れ出港見合わせたが夜には天候回復北斗七星がよく見えた。
4月10日火曜日午後3時柏崎港到着このままマリーナに入港できればと思ったが火曜日はマリーナお休み水曜日の入港を指示されたので柏崎港で一夜を過ごした。
 今航海は全く風に恵まれなかった最後になり寺泊から柏崎間が有一セイリングが出来た、日本沿岸の航海はこのようなもので絶えず風が変わり満足なセイリングは皆無だ。
柏崎港赤灯台
 柏崎マリーナに舫うラッキーバグノントラブルで回航出来たことを神に感謝。
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