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2013年4月4日
今期、名機 SONY TC-K777を基地に導入
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素晴らしい状態のカセットデッキを基地に導入する事になりました。

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このSONY TC-K777が発売されたのは1980年の暮ですから・・・・・32年ぐらい前ですか・・・。当時は高校生ですから、使っていたカセットデッキはAIWA  AD F-600(定価¥69,800)でしたが、そのAD F-600も3ヘッド、デュアルキャプスタンの高性能型、そのキャップスタンも特殊な処理がしてありスリップしにくい特殊な仕様という奴で、音も以前使ってたパイオニアのシスコンのセット品だったカセットデッキの音より断然良く満足しておりました。

 

ですが やはり当時(定価¥148,000)という TC-K777は いつかは欲しい!という事と、音の面ではどうなのか・・・・・・しかし その後、TC-K777シリーズも製造が打ち切りとなり、社会人になって高額・高性能カセットデッキを購入可能になった時に最終的に購入に踏み切ったのは,性能は無論の事、そうめったに買える物でもないので、安定性重視でA&DのGX-Z9100となりました。そのGX-Z9100も今はもうありません。

 

現在オッサンになり 基地のオーディオも変遷しましたが、90年代の中期に これからはもう高性能カセットデッキも販売される事は無いだろうと言う事で なるべく良い機を・・・と思いましたが、当時はもう それまでのような国産オーディオ機は衰退期、なんとか最終的に高性能を踏みとどまっていて新品で買えたモノで、ナカミチ DR-10を新品で予備機として購入して、大切に(たまに)使っている状態。

 

今の所 カセットテープの使用はラジカセの為の音確認用がメイン使用ですが、その場合の録音はSONY TC-K555ESAを使用中、80年代において すでにカセットデッキは円熟しており、現在 音を聴いてみても当時の機の方が素晴らしいのは多くの方が認める所ですし、TC-K555ESA等のカセットメカが中央にある奴は 内容的にも理論上から言っても 現在使用できる機であれば、普段使うにはベストと思えます。

 

さて今度導入したTC-K777ですが 使ってみましたが、今回の購入時の前オーナーの謳い文句は嘘ではない事を聴いてみても中を見ても確認しました。以前のオーナーが当時購入されて、実際使用された時間は、ほんのわずか、そしてすぐ大切に箱に入れての収納・・・・・・今後の永年の使用を考えて、数年前、業者にて各種整備と可能な交換部品はやって貰い、そのまま今に至る(という事)。

 

実際 こういう回転部のあるメカにとっては、本当のメンテからいうと 月に一回程度は動かさないと状態を保つのはなかなか難しいのですがね。

 

ただ、すでにもう30年以上経つこれらには それらを要求するのは無理でもあるので 今回のこの機を手にできた事だけでも ある意味 夢は叶った感はあります。

 

このTC-K777、詳細に観ると ほんの微細な傷は側面にありますが、表面はこれ以上無いだろう素晴らしい状態であり、以前(美機として)購入した、弟機のTC-K555と比べても 同じシルバーの表情でも断然違うオーラがあります、精密機器らしさを纏う雰囲気が格段に違いますね。

 

この機以降のTC-K777ES,TC-K777ESUのブラックフェイスも、美機なら素晴らしい佇まいですが、カセットには、90%以上がドルビー機構を不要とする私に このシルバーフェイスの初期型は、ブラックよりも訴えてくるものが違って、私の高校生時代の高級感のイメージにピッタリのようです。

 

実際、音の面で 現在普段使いメイン機のTC-K555ESAと どこが違うのかと聴かれたら 音の精密さでは優劣は難しいのですが 音が前に出てくるという面では 精密さを持ったまま透明な図太い低音を伴う部分で 巷の評判通り、音楽をゆったりと楽しむにはTC-K777が上のようです。

 

補足ですが 現在未開封のカセットで TIPEV型、フェリクロームテープ(Fe-Cr)のSONY DUADを使ってみましたが、他のフェリクロームテープ対応型デッキでは 未開封テープ使用と言えど テープ自体の性能劣化感は拭えない?感じがありましたが、さすがはTC-K777、静かな音楽を流していて、静寂の中から立ち上がる場面で、迫ってくるような表情を出す所・・・・・・なかなか素晴らしいです。

 

名機・・・・・一部には?それも疑問が付くような場面もあると言われますが、音の面では、もうこのような機を出せる事も無いでしょう。完全な自己満足ですけど、良い買い物をしました。

Posted by m55qe at 09:50 | Comments (2) | TrackBack (0)
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Comments
初めまして、音無響(ニックネーム)と申します。55歳

最近、またカセットに凝りだしました。
中学の頃からエアチェックに明け暮れ、お金が無い中、高級機器カタログだけ見つめていました。
社会人になって多少お金ができると、その頃はDATなるものがでて、思わずソニーの
DATを丸井ローンなどで買ってしまった。
CDでレコードを聴かなくなり、DATでカセットを聞かなくなりましたが、最近は
またレコードやカセット(オープンデッキもあこがれる)の良さを再確認です。
40年ほど前にエアチェックしたものが今もちゃんと聞けるとは、
本当に素晴らしいと思います。

多少電気、電子に詳しく、多少の修理ならできるので、最近、ジャンク含め
何台も中古カセットデッキを買って聞いてます。
そろそろ本当に音が良いカセットデッキを探していて、こちらが気になりました。
ソニーはTC-Kシリーズ(しかも同じ番号)でもその後ろに色々記号がついて
種類が多いので何が良いのか?(まあ数字が大きいのが高いのは知ってる)

333か555シリーズを買おうかと思ってましたが、この様なブログを見つけると
777が欲しくなります。

今もこの777は健在でしょうか、大事に使ってください。
それでは。
  Posted by: 音無響 at 2020/08/02 3:53:31
音無響さん コメントありがとうございます。我が基地でこのトリプルセブンは現役で活躍しております、先日少し不調がありましたが、多忙でたまに動かす作業ができなかったので、ピンチローラーの上げ下げする動きが鈍ってたので処置して復旧しております。カセットデッキにおいては経験上、やはり80年代中期以降の3ヘッド機なら音の面では繊細かつ美麗な音を出す傾向があるようです、ただハッキリ言って(どのメーカー品でも)驚くような個性差はないような感じも受けました。個性があるのは音も含めて、このTC-K777辺りの時代〜その前くらいが一番(音楽を聴く)という面からは私ら世代(現在私は56才です)には合ってるようにも思います。これの弟機555も保持しておりますが、どうしても777がメインになるのは、やはり当時オーディオ全盛期を共に過ごしてきた部分のトラウマ?(笑)もあるように思いますね。
  Posted by: 榊屋管理人 at 2020/08/02 12:39:18


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