秘密基地のオーディオ部門（平成20年から〜）大改革

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
（メーカー名）パイオニア （機種名）SK-7です。

非常にシンプルな構えであり、上面のツマミ類は結構な数（のように見える）この パイオニアSK-7、これを平凡なステレオラジカセと取るか、シンプル系としての美しさを見出すか・・・・色々と高級系ラジカセを見た後で、シンプル系が好きならば？目に留まるかもしれません。実際、手にしてみて清掃も修理も終わってみると　ジャンク機だが外装は悪くないので　なかなか美人と私には映りましたけど。

さて先日取得してみたらラジオは鳴るがカセットはダメ状態。分解しようとしたら、裏側中央のネジが電池BOX内にあるのだが、よくある液漏れによる劣化があり　ネジ頭がドライバーに噛まないので仕方なく　そのネジ廻り部分を半田コテで溶かして分解。

当然のように　その部分のネジ機能はダメになるのですが　完品にする事より　音が聴きたいし、左右のネジは生きているので　いざ！最終的に組んでみると外殻中央に隙間が空く訳でもなく、OKと言う事で。

例のパイオニア・カセットメカのモード切替時にグルグルと廻る部分がスムーズに行くようにして、ベルト類も替えてみたら見事に復活。ただなんか？音を出してみると高音がイマイチで、アジマスも調整してみたが・・・・・・もう一つ　吹っ切れない部分がある。

再度　また解体し、カセットスピード調整とヘッドのアルコール清掃、消磁等やって　また組直して聴く・・・・おぉ〜！出る出る・・・・高音が。

後で解ったが、この機だけの症状かもしれないが　ヘッドの劣化具合と　使ってるカセットテープの劣化具合の相乗効果？なのか　60分テープを2本ぐらい聴いてみてヘッドをアルコール清掃すると　他のラジカセよりも早く綿棒が黒くなってしまうのですよ・・・・・まぁ〜なるべく　いつも清掃するに越した事は無いけど　さすがにテープ2本連続で聴いたら黒くなって高音が出なくなるのは・・・・・・・面倒かな。

その他、テープの録音が片方のチャンネルしか音が入らない感じでダメなのだが、外装具合も　そこそこ良くて外装を分解後全部洗ってみたら写真のように　立派なモノ。

ラジオの音も　華やかさ部分はSK-95辺りから言うと一歩下がるにしても　パイオニアらしい艶のある雰囲気はちゃんとあるし、この外寸のステレオラジカセにしては　スピーカー径も小さく、それが？返って今聴くと　良い方に出てる感じがします。

つまり聴きやすいのです。もう少し言うと　モノラル機のRK-888の音を私は好きなのだが、RK-888の音を知ってる方には　RK-888をステレオにした感じ・・・と言えば良いかもしれませんね。

ステレオワイド機構もありますが　これは他の有力機のようなワイド感は出せません、ですが通常のステレオ位置で十分に音の艶は出るのでFMラジオの流し聴きにも勧められます。

当初はSK-95よりも前の機種だし・・と思ってましたが、これでもか！ってな高級機の音質の良さばっかり聴いてると　逆に　このSK-7の音は（意外とこっちも良いね）と感じてしまいます。

シンプル系ステレオラジカセで、高音質というより　何機もステレオラジカセを持った場合に　たまのアンティークらしいラジカセ耳調整用に・・・・・（笑）そんな場合のお勧め機です。シンプル機ですが　程度の良いジャンク機なら、仕上げると美人度が増すのは間違いない機です。音の面でも【さりげない美人】と言えば良いかも。

なお・・・・・基地で試運転してましたけど　本日売れてしまいました。美人はすぐに売れてしまいますね（笑）