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2014年3月27日
平成のラジカセ音探索 AIWA TPR-210編
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(メーカー名)アイワ (機種名)TPR-210です。
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アンティークラジカセ・モノラル機で久しぶりに取得してみたのがTPR-210。アイワのモノラル機・TPR系の中で、私としてはコレが一番デザイン的にもシンプルでスッキリしていて好感が持てます。 写真の機ですが、外装面で確かに美品ではありませんが、ジャンク機としてはあまり悪くも無い状態でしたし、清掃してみたら単なる古い機くらいまでに出来たかと。 色々と昔のラジカセを解剖してみた経験から、このタイプならばそう?手も取る事もないだろうと・・・・・ですがそこはアイワ機(爆)、カセットメカの面で、肝心な部分で他のラジカセのようにゴムベルトだけ交換すればとりあえず音は出せるだろう・・・・というのが甘かった。 つまりモーターからの最初の動力伝達部(フライホイール)は普通にゴムベルト駆動で良いのですが、テープ再生時と早送り動作時に関しての駆動系部分で、コレはゴムベルト類では無くて、元から装着してある材料が幅の狭い(幅=1.5o程度)布?のような細い物で動作するようになってました。 元からのメインのゴムベルトの劣化でその細い布?にも黒い劣化物が付着していたので、清掃するつもりが、その布のような部分までビリビリ状態にしてしまい、結局取り払いまして、その部分も手元にある小径のゴムベルトで代用させましたが、テープ巻戻し状態の時に動作する部分との兼ね合いが非常に微妙になってしまいましてね。 今の段階では、カセットに関して巻戻しだけは動作根本のベルトを装着しないで置く事で操作不能にしておいた方が、良いと判断しました。 テープ再生してみて音を聴いてみますと、そこはモノラル機ではあるし、なによりモノラル機の中でも、初期付近なので音質を80年代レベルの機と比べるのは可哀想ですが、しかし そこは(も)アイワでしょうか・・・・・この気高く孤高な鳴りはなんと表現したら良いのか・・・決して高音質という事ではないんですけど。 無論、再生させた音はオーディオ系のカセットデッキでCDから録音したノーマルテープなんですが、コレがなかなかの音を奏でます。アンティークとしての捉え方の一面では、SONYの1980系やPIONEERのRK-888クラスとは微妙に違う味が出せます。 実は私、コレを取得したのはモノラル機としてのデザインが優先したのですが、整備して使ってみると、ラジオの受信能力と音も良く、カセットの音も流し聴きしても古さを感じるどころか、この味たるや・・・・・まさに温故知新な機でありました。 一番の難点は今の時代、コレのコンセントからの電源を取る為のコードが取得が困難な事です。他の機であれば、代用できるコード一杯あるんですけどね(つまり機に差し込む方のプラグ形状が特殊)結局、もう1個のジャンク機にコードが付属してたので、それ目的だけにジャンク機を取得して、現在は電池でもコンセントでも使えるようになりました。 私が色々と取り扱ったラジカセの中で、こういう音の面で(へぇ〜)という他とは違う部分を感じるのは、ほとんどが楕円形スピーカーを使ってある物でしたが、これも1個の楕円形スピーカーだけで、高音を受け持つツイーター類等はありません。 別にスピーカー形状だけで語れる事も無いんでしょうけど、妙にラジカセの音での出会いは 私の中のキーワードは楕円形スピーカー(笑)って事になるようです。 先日、私の甥っ子12歳が基地に来て、コレを見て(おっ!)と興味を示しました。形として昔を知ってる我らの視点とは違い、こういう形は新しい面でアピールするようです。 デザイン物として、アンティークラジカセ類も展示するだけで楽しめますが、モノラル機なら、この辺りの形は色々と取り扱った結果、行き着く部類かもしれませんね。
Posted by m55qe at 10:16 | Comments (0) | TrackBack (0)
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