« 前のエントリー | Main | 次のエントリー » | TrackBack |


2005年12月7日
誰かに優しくされたら、誰かに優しくしたくなる
fjrigjwwe9r2mt_entry:entry_text

 今日は名古屋市女性会館での講演会。講演会が終わった後、あるお母さんが私の所まで来て下さり、一枚の新聞の切り抜きを見せて下さいました。「今日の講演を聴きながら涙が出ました。そして息子の顔がうかんできました。この切り抜きは息子のことです。読んでいただけますか」
 
     「優しさの中で」   (2001.2.1 中日新聞「くらしの作文」より)  
 市場が好きな息子と時々、一緒に買い物に出かける。彼は真っ先にうどん屋のおばさんにあいさつしてから、魚屋で水槽の泡をじっと見つめる。次は総菜屋の前に立って「いらっしゃい、いらっしゃい」と声をかける。お店の人たちとのおしゃべりが楽しいようだ。
 ある日、かしわ屋の前で、チリンと音がした。おばあさんが百円玉を落とし、腰をかがめて拾おうとしていた。彼はとっさに走り寄り、百円玉を拾った。私は一瞬ドキッ。声をかけようとしたが、黙って様子を見ることにした。
 彼は百円玉を「ハイ」と、おばあさんに差し出した(ああ、よかった)。おばあさんは「ありがとうね」とニッコリ。息子もうれしそうだった。私は息子を疑って申し訳ないと思った。同時に親切な行動が出来るようになったことに驚いた。
 息子はダウン症で、地域の普通学級に通う小学2年生。皆と同じように出来ることは少ないけれど、優しい友だちに囲まれて楽しい学校生活を送っている。
 「誰かに優しくされたら、誰かに優しくしたくなる」の言葉通り、息子は友だちからいっぱい優しさをもらってる、と感じた。 (佐藤徳志子 名古屋市昭和区 主婦)
 
 心がとっても温かくなった名古屋のひとときでした。
 佐藤さん、ありがとうございました。
 

fjrigjwwe9r2mt_entry:entry_text_more
Posted by naka602 at 21:34 | TrackBack (0)
TrackBack

この記事へトラックバックするには、このURLをお使いください:
https://www.bbweb-arena.com/trackback.asp?entry_id=46698