2008年11月30日
4年ぶりの全同教

 昨日、4年ぶりに全同教(全国人権・同和教育研究大会)に奈良に行ってきました。毎年全国から1万人以上の参加者がありますが、この研究大会のスゴイ点は、開会行事からもうすでに超満員ということです。分科会も同様です。開始時刻に行くと、もう席がないのです。「もっと広い会場を用意しろ」と文句が出ることもあるのですが、しっかり話を聴きたい時は、早く会場に行って席を確保するのが、全同教の常識なのです。それくらい熱気あふれる研究会なのです。差別をなくし、一人ひとりが笑顔で幸せな人生を送るために、毎回熱い論議をかわします。その雰囲気になんとも感動し、元気が出るのです。たぶん毎年こんなにたくさんの人が集まるのはそのせいでしょう。私も4年ぶりにその雰囲気をまた味わいました。
「うーんやっぱり全同教はええわ」
 
 そして同志にも会うことができます。昨日は一つの分科会だけで、福岡の方に、三重の方、そして奈良の方に淡路島の方とも、久しぶりの再会に笑顔の花が咲きました。普段あまり会わない西宮の方とも全同教で出会いました。夜、一緒に飲んでいると、隣の方は鹿児島から来られていたのですが、話していてびっくりです。なんと一昨日私が行った鹿児島県出水市が出身だという方でした。荘小学校のことで話が盛り上がってしまいました。
「うーんやっぱり全同教はええわ」
 
 来年の全同教は三重県、再来年は佐賀県で開催です。
みなさんも、ぜひ一度は全同教に参加してみてくださいね。
 

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2008年11月29日
ええ親子です

 同じ学校にいると、兄妹を担任することがあります。
20数年前、お兄ちゃんを担任した後、妹を担任したことがあります。そしてその頃、弟が生まれました。その一番下の弟は、担任しなかったのですが、いつしか私はその子を「コウちゃん」と呼び、その子は私を「センセイ」と呼ぶようになりました。私の家にも遊びに来るようになりました。もうすっかり担任気分です(笑)
その3兄弟も今は36歳、33歳、25歳になりました。
 
 3日ほど前、その一番下の弟からメールが入りました。
「センセイ、今度鹿児島に行くんでしょ。母が空港に行くって言ってましたよ」
 
 昨日は鹿児島県出水市荘小学校の文科省指定の人権教育研究発表会でした。
その帰り、鹿児島空港に着くと、手にいっぱいのお土産を持ったお母さんが待っていて下さいました。
「先生、お久しぶりです。子どもたちがいつもお世話になっています。これ鹿児島の名産物です。重いけど持って帰ってくださいね」
紙袋の中には、薩摩あげをはじめとして、鹿児島のおいしい物がいっぱい入っていました。うーん確かに重い!でもホントうれしいお土産をいただきました。
 
「来年早々に西宮に遊びに行きます。3人の子どもたちが呼んでくれたので・・・。孫の世話もさせてもらいますわ」
とニコニコ話されました。
「お母さん、ホンマええ3人兄弟に恵まれてよかったねぇ。お母さん、幸せやなあ」
「いやー、それは先生のおかげです」
「なに言うてんのん。それはお母さんがうまく育てたからやで・・・」
とお互いにほめ合いです(笑)
 
 
 実は、この3人兄弟とお母さんには、つらい過去がありました。ここでは書けない苦労がいっぱいありました。だからこそ、3兄弟はとっても仲よしだし、お母さんをすごく大事にしています。そして仲間を大事にしています。
 お兄ちゃんの結婚式の時も、妹の結婚式の時も、感動的でした。あの時のお母さんの涙も忘れることはできません。いろいろあったけど、本当に温かい家族なのです。ええ親子なのです。
 
 
 出発前で、たった15分ほどしか話が出来ませんでしたが、そのお母さんの優しい気持ちが伝わる温かい時間でした。わざわざ家から空港まで来てくださって、本当にありがとうございました。
「センセイ、2月の地元での講演に、お兄ちゃんが行くって言ってましたよ」
「そうやねん、この前、兄ちゃんから連絡が入ったわ」
 
そんな会話をあとに鹿児島を飛び立ちました。
 

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2008年11月26日
「阪急西宮ガーデンズ」 オープン

 今日から私の家のすぐ裏に、凄いショッピングモールがオープンしました。
「阪急西宮ガーデンズ」・・・西日本最大の店舗面積をもつ大型ショッピングセンターです。今日のオープンには早朝から1500人の行列が出来、開店時間を早めたようです。中には、阪急百貨店とはじめとして、ロフトやユニクロ、大型書店に大型電気店、スーパーイズミや、そして300近くの専門店、東京からの進出や大阪や神戸にしかない高級店も出店しています。飲食店も充実していて、普段着では入りにくい店もあります。スカイガーデンではデートもできそうです。そして最上階には12スクリーンの映画館もあるのです。とんでもないショッピングセンターです。
 
 実は今日のオープンの前に、地元の人には先週からプレオープンしていました。オープン前に私も入ったのですが、あまりの大きさに驚くばかりです。私の感覚では、外国のショッピングモールのような感じです。このニオイは外国のニオイです。なんかいい感じの香水の薫りが漂い、粋な音楽がかかり、オシャレな店がいっぱいあって・・・・ここは別世界ですわ、家からたった3分で来るようなところではありませんわ。
 
 私の家は、阪急西宮北口駅から徒歩8分。西宮北口駅と我が家の間には「西宮球場」があり、球場を回り込むようにして家に帰っていました。
その西宮球場をつぶし、その跡地に「西宮ガーデンズ」が出来たのです。つまり、西宮北口駅→「西宮ガーデンズ」→自宅 という経路になったのです。なんと「西宮ガーデンズ」が通り道です。駅から直結しているので、雨にも濡れません。「西宮ガーデンズ」から出て、最後の3分ほど傘をさせばもう自宅です。なんて便利なんや。
 
いやーホントびっくりしています。新聞にも大きく出ていますし、その写真の端には我が家もちゃんと写っています。こんな近くにこんなものがあっていいのかなあって思いますね。
5分で映画館に行けるのは、アカンやろ。映画館ってオシャレな格好で気合いを入れて行くもんやと思っていたのに・・・ちょっと行ってくるわ、の感覚で行けるのはアカンやろ。・・・なんか戸惑う事ばかりです。
 
これはホンマおめでたいことなのでしょう。きっと西宮のためにいいことなのでしょう。
 
でもでもでも・・・本当は心配もいっぱいあります。西宮にこんな大きなものをつくって、果たしてここでやっていけるのだろうか?はじめはイイとして、5年後どうなっているのだろうか?多くの店が撤退していないだろうか?やっぱり西宮は大阪や神戸とは違うのです。そんなに集客はないと思いますけどね。大丈夫かな?
それに、このオープンで、西宮北口駅の北側にある「アクタ西宮」はつぶれはしないか心配です。「アクタ西宮」にはあの阪神大震災で倒壊した「北口市場」の店をはじめとして、北口の復興のために再開発した所です。地元の人がまた苦しむことになります。「共倒れ」することだけは避けてほしいし、うまく共存することを祈るばかりです。
 
今、西宮北口界隈は、大きく様変わりしています。
「いい方向に行きますように!」 

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2008年11月20日
その「わざわざ」に感動

 19日〜20日と、福井県高浜町、長野県上田市に行ってきました。福井ではナント「雪さん」と出会いました(おー寒!) そんな中、人の「わざわざ」に心が温かくなりました。
 
 福井県に行くと、つい「ちりとてちん」の話をしてしまう私ですが講演後、地元の小学校の先生が、私の所に来てくださり、
「先生がちりとてちんの大ファンと知って、こんなプレゼントを用意しました」
紙袋を開けると、ナントナントあのちりとてちんの幟(のぼり)です。小浜の街のあちこちに飾ってあった幟、それも新品です。
「わぁーすごい!実は5月に小浜に行った時に、街にはためいている幟を見て、1本ほしいなあと思っていたんですよ。古いのを1本盗りたいなあと思ったくらいですよ(笑)」
そんな私の心の中を見透かしたように、その幟をわざわざ取り寄せ、わざわざ講演会に持って来て下さったのです。もうムチャ感動でした。瀧本先生、本当にありがとうございました。
(※先日、ちりとてちんの扇子もゲットしましたし、我が家には「ちりとてちんグッズ」がいろいろそろっています(笑) この幟は次回の元気塾で披露します)
 
 その福井県高浜駅を出たのが、午後9時37分、ここから普通列車を4本乗り継いで今夜の宿泊地京都まで行きました。(翌早朝、ここから長野に向かいます)
京都駅に着いた時にはもう0時を過ぎていました。「あー疲れた」と思いながらチェックインすると、ホテルマンから、「お預かりものがございます」 と言われ、1通の手紙とお寿司とお酒が手渡されました。封書を開けると、そこには今回の仕事の担当の木佐さん(潟Vステムブレーン社員)からの直筆の温かいメッセージがありました。
「講演そしてしんどい移動でお疲れ様です。・・・・ゆっくりお休みください・・・・・・・・」
そうなのです木佐さんが、京都のホテルまで「わざわざ」持ってきてくれていたのです。彼の家の方向とは逆のはずです。そんな心遣いにホント感激です。木佐さんは私の年齢の半分くらいの若手社員ですが、その「わざわざ」に本当に感動してしまいました。ありがとう木佐さん!
 
 長野県上田市では、PTA担当の山井さんが首を長くして待っていて下さいました。半年前から温かいメールをいただいていましたし、拙著も細かいところまでしっかり読んでいてくださいました。本当に光栄なことです。そして講演も無事終了し、山井さんが上田駅の改札口まで送ってくださったのです。「こんな所まですみません」と言い山井さんとお別れし、篠ノ井行きのホームに立っていると、階段の方から一人の男性が息を切らして走って来られました。先ほど学校でお別れしたはずのPTA副会長さんです。
「どうされたのですか?」
「いえ、もう一度お礼が言いたくて・・・・『ありがとうございました!』」
と右手でしっかりと握手をしました。
でも左手には入場券が・・・。もう一度ありがとうを言うために、わざわざ入場券まで買って、ホームまで来てくださったんだと思うと、申し訳ないなと思うと同時にそのお気持ちがすごくうれしくて感動してしまいました。佐々木さん、本当にありがとうございました。
 
 
そんな みなさんの「わざわざ」 に感動です。元気をいただいています。
・・・・・・・・・本当に幸せ者の私です。

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2008年11月15日
同和問題はまだ解決していない

 今日の元気塾では、「同和問題」について、たっぷりと2時間語らせてもらいました。いつもと違い、硬派の元気塾でしたが、30名の先生方の真剣さも伝わってきて、本当にうれしく思いました。
 
「人は、さびしい面、弱い面を誰でも引きずっている。
 普段、偉そうに語る自分にも差別心がある。
    でも、それでいいのか?
       人間として、その生き方でいいのか?
    そんな自分をふり返り 
          自分を磨いていく
    そんな自分が、人間になっていく営み
          それが人権教育ではないだろうか (仲島) 」
 
以前、ムラのお母さんからこんなことを言われたことがあります。
「差別は教師がつくってきたんですよ」
この言葉が私の胸に突き刺さりました。
 
同和教育から人権教育という流れの中で、同和問題はもうなくなった、という風潮や、それにともなう教師の意識低下が心配されています。確かに以前よりはずっとずっとよくなりました。でもまだ部落差別は厳然と残っています。だからこそ、今一度同和問題を勉強してほしいのです。
 
今日は、その基礎知識をしっかり話しました。
今なお残る差別の実態、部落史の見直しの意味、なぜ解放令後「差別と貧困」になっていったのか、水平社のこと、西光万吉、オールロマンス事件、同対法・地対法・地対財特法、教科書無償化、統一応募用紙、今日も机にあの子がいない、寝た子を起こすな論、逆差別、差別のばらまき、識字学級、校外学級、差別の氷山、全同教、解放同盟・全解連・同和会、同和地区と対象地域、狭山裁判、地名総監・・・等、同和問題に関わる出来事や取り組み等を次から次へと話していきました。
そして最後に、その同和問題を解決するために、今、同和教育を人権教育に再構築して進めていること、今学級で何をすべきかを話しました。
 
★今なお残る差別の現実を前に、差別に負けない力、そしてそれを支える集団を育てるために自分に出来ることを一つ一つ大切にしていきたい。
★今まで何度か仲島先生の話を聞いてきて、「寝た子をおこすな」的な考えだった自分が、変わってきました。でも今日はまだまだ出来ていない自分を見直すことができました。何度も考え直さなければならない弱い自分が少しずつでも感覚的に本物になっていくようにがんばりたいです。
★「教師自身が差別者だ」ということを胸にもちながら、クラスの子、学校、地域の氷山を溶かしていきたいと思います!
★今日の板書の紙が、一目で同和教育の歴史や時間の流れがわかるようになっていて、とても理解しやすかったです。
★今まで、正直なところ、部落差別の話は何となく聞いただけで、「起きていない」自分でした。来年から教師として、子どもたちの前に立つ時の責任と教育の力の大きさを常に感じながら、日々学んでいかないといけないと思いました。今回の講義をうけて、知らないことの罪を感じました。
★今年から元気塾に参加してきましたが、仲島先生の教育の中心にあるものがわかったような気がします。同和問題ということで、難しい内容なのかと思いましたが、いい話をたくさん聞けてよかったです。
★今まで断片的にわかったつもりになっていたことが、流れやその時々のいろんなことを教えていただき、深く考えることができました。そして今まで教えていただいていた「差別の氷山」や「人権文化の温かい海で溶かそう」というのが、流れを知ってすごくすごく大事だなと思えました。
★心が温かくなるすばらしいお話であっという間でした。人ってステキだな、つながるって大切だな、教師っていいなあ、とウルウルときました。
★差別問題には小学校に通うときから関心がありました。でもそんな自分も差別はしています。それは間違いないと思います。その思いをどう見直し、つき合っていくか、これからの課題です。ありがとうございました。
★「氷山の一角論」というのがすごくストンと心に落ちました。子どもたちをつなげることが人権教育の最大の努力する点なんだと思いました。
★小学校5年の時から部落差部のことを担任の先生から教えてもらい、正義感だけで進んできたのですが、途中からこの問題は、自分の問題だと感じたところから、自分にとって元気の出る教育になりました。
 
 
 先生方の正直で前向きな感想を読みながら、これからもまた元気塾で、同和問題について考えていきたいなと思いました。
 
 
 
 
 
 
 

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