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2008年4月10日
先生からのラブレター
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 最近、通知表に関してこんな新聞記事を見て、残念な思いでいっぱいになりました。
 
一つは、横浜の中学校で、通知表に 「計算力を向上させ魔性」という誤記があった。学校側は点検ミスを認め、58人に訂正と謝罪をした、という内容でした。 ここで私が信じられないのは、間違ったこととか点検しなかった学校の体制ではなく
「あーぁ、所見も手書きではなく、パソコンで書いていたのか」
「あーぁ、58人に同じ事を書いていたのか」 
ということでした。
 
二つ目は、京都の中学校での、通知表への保護者の意見でした。
3月に息子の通知表を見てびっくり。所見欄が空白だった。学校に連絡すると 「通知表は本来成績を伝えるものだから、事務の簡素化で書かない方向になった」との返事。また、「空白だったことに疑問を投げかけた保護者は他にはいない」 そんな学校の説明もあり、さらに驚いた。・・・そんな内容でした。
 
実は、私の娘の小学校時代の通知表でも、一度驚くことがありました。所見欄に は記述はなく 「懇談でお話しした通りです」 のハンコが押してあったのです。結局これ一度きりでしたが、本当にびっくりしてしまいました。
 
 私は通知表の命は 「所見欄」 だと思っています。もちろん5や4の評定も大事ですが、所見欄こそ先生の思いが書ける一番大事な所だと考えてきました。
 上述の京都の保護者の方は
 「家族とは違う視点での子どもの成長ぶりがうかがえる、いわば先生からのラブレター。子育てのヒントさえ詰まっている所見欄・・・」 とも書いておられました。
 教師は多忙です。事務仕事もたくさんあり本当に大変です。でも簡素化していい所と、してはいけない所はあるはずです。
 
 私は、元気塾でも、「通知表の書き方」というセミナーを過去何度かしてきました。
その時のレジュメの一部を紹介させてもらいます。
 
★通知表の所見は、子どもの「未来へ贈る言葉」
 ・評定と所見、どちらに時間がかかるか。所見は時間がかかってもしっかり書きたい。
 ・子どもも所見を一生懸命読んでいる。
 ・所見は、子どもの「未来へ贈る言葉」 心に響く言葉は一生覚えている。
 ・大きくなってから所見を読んで 「オレもなかなかやったんや。また頑張ろう」って希望を
  持ってくれたら最高の所見である。心に響く言葉は「未来への応援団」
 
 
 京都の保護者の方の言う通りです。
所見は 「先生からのラブレター」 なのです。
どんなに時代が変わっても、どんなにITが発達しても
ラブレターは、やっぱり手書きで心を込めて書くものでしょう。
 
 今年もこのテーマのセミナーを、絶対にしようと心に決めました。

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Posted by naka602 at 17:57 | TrackBack (0)
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