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2009年5月25日
「教師論」の授業が終了
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 聖和短大保育科の学生160名への「教師論」の授業が終了しました。
全15時間のうちの5時間が私の担当でしたが、なんとか無事に終わりホッとしています。
たった5時間といえども、藤川球児なみの全力投球だったので、少々肩に張りが出ましたわ(笑)今週は故障者リストに入り、3日間ほど休養します(笑)
 
授業ってやはり大変です。教材研究はもちろん、教材づくりや、展開の工夫、そして学生の理解と・・・・いろいろすることがありました。160人の学生の感想を読むのも、けっこう時間がかかります。この学生は前時は何を書いていたかな?と前時の感想を160枚の中から探し出したり、座席はどの位置だったかな?なぜこう書いたのだろう?と考えることも多く、知らない間に時間が経過していました。昨夜は寝る前に絵本の読み聞かせの練習をもう一度やりました。授業前夜はいつも午前2時か3時になっていました。
 
そんな最終授業でしたが、学生たちも一生懸命に聴いてくれました。
最後は大きな拍手をしてくれて、ちょっと涙が出そうになりました。
最後の感想を提出しながら
「先生、ありがとうございました」
「センセイの授業すごい心に残ったよ」
「先生の本を必ず買うよ」
「ホームページ見て、メールするからね」
「先生、また来てください」
そんな小さな一言が心にしみました。
 
 
毎回の感想用紙には、名前の横にこんな質問をつけていました。
1時間目・・・・私が好きなものは?
2時間目・・・・私が嫌いなものは?
3時間目・・・・自分のここが好き!
4時間目・・・・尊敬する人は?
5時間目・・・・私の夢は?
 
今日の「私の夢は?」には、保育科なのですから当然、「幼稚園の先生」「保育士」 と書く学生が多かったのですが、感心したことがあります。それは冠がついていたのです。
 
・一生懸命な先生    ・みんなの夢を見守ることができる先生 
・「動いて・遊んで・声かけて・ギュッと抱きしめ・元気な笑顔」 そんな先生
・いつも笑顔の先生    ・たくさんの子どもの笑顔を守る先生
・ちょっとしたわざわざができる先生   ・子どもの夢を大切にする先生
・信頼される先生   ・自分らしい先生   ・足でかせぐ先生
・子どもに愛情をいっぱい与えてあげることができる先生
・たくさんの優しさをあげることができる先生
・子どもと保護者と先生が仲よくつながるようにする先生
・若いママからも頼られる先生  ・お母さんみたいな先生
・仲島先生や私のお世話になった先生みたいな先生
・心が温かい先生    ・熱い先生  ・真に優しい先生 
・子どもの心に残るようなことができる先生
・本当の意味でのいい先生      ・・・・・・・・・などなど
 
そうなのです、先生は先生でも、こんな先生になりたいと具体的なことが書かれていたのです。漠然と、先生になりたいではなく、具体的にこんな先生になりたいと書けることは、すばらしいです。それがもしこの5時間で学んでくれたのなら、こんなにうれしいことはありません。
 
 
最後の授業の感想(抜粋)を、何人か紹介しておきます。
 
・今日で最後だと思うと残念でしかたありません。先生の授業がもっともっと続いたらいいのにと本当に思いました。先生が教えてくれたことや気づかせてくれたことが大きな財産になりました。先生の仕事がどれほど難しいか、どれほどきびしいことか身にしみました。 先生、私はこれからたくさん努力します。いい先生になります。 今日、先生の自慢の教え子さんが来ていたこと、とても感動しました。(A)
 
・先生の授業には、言葉一つ一つにとても深い意味が込められており、毎時間感動しました。今日で最後だと思うと本当に残念です。先生が楽しそうにしゃべっている授業が、なぜか私の心にそっと入ってきて、まるで悩んでいることを見透かされているようでした。ありがとうございました。(Y)
 
・絵本を子どもに読み聞かせることは、子どもたちに物語の楽しさやすばらしさを伝えることはもちろんですが、大人のためでもある、という言葉が心に残りました。またあえてその時にすぐに感想をきかないで、一人ひとりの心の中にしまっておくことの大切さも学びました。私の心の中には先生の言葉がたくさん残っています。授業に来て下さりありがとうございました。(N)
 
・この間、エレクトーンの先生に「教師論」のノートを見せたら、「すごいなあ、また先生にも教えてなあ」と言われました。エレクトーンの先生は私の尊敬する人でもあるので、仲島先生の授業を受けれたことを誇りに思いました。これからも先生が言った胸の中にある「なにくそ」をたくさん持って、素敵な先生になれるようにがんばります。(M)
 
・5時間という短い時間でしたが、仲島先生の話を一番前の列の、一番真ん中の特等席で聞けて本当に幸せでした。先生に出会えてたくさんの大切なことを学びました。心の銀行にたくさんの貯金ができました。私も周りにいる人たちの心の銀行を貯金でいっぱいしたいなと思いました。(T)
 
・私の座右の銘は 「見逃し三振より、空振り三振」 です。一生懸命にがんばるって素敵ですね。本当の優しさって難しいけど、いつかわかる日がくるといいなと思います。先生の授業を聞いているみんなの顔がとても真剣でキラキラしていて、それを見ていてとってもうれしかったです。聖和大好き、仲島先生大好き。先生に優しさの貯金をたくさんもらいました。先生ありがとう!(F)
 
・私は保育士になりたいのですが、人づきあいが苦手です。でも大学生になったし、勉強して克服していきたいです。子どもたちの中にも、進んで友達をつくることが苦手な子がいると思います。そんな子の気持ちは少し理解できるので、その子が少しでも心を開けるように何かできないかを一緒に探したいです。思いやりや優しさは、言葉で言うのは簡単ですが、本当の意味の思いやりや優しさのある人間になりたいと思いました。(S)
 
・仲島先生の授業は、ほかのことを考える暇もないくらい「もし自分が〇〇〇〇だったら・・・・」と考えることばかりでした。教師論としても勉強になりましたが、自分自身を見つめ直すいい機会になりました。いい意味で価値観が変わりました。人との出会いはほんまに大事やなと思いました。(M)
 
             ※ ※ ※
 
160枚の感想が5時間分ですから、
160×5=800枚の感想文は、私の宝物になりました。
聖和短大保育科1回生のみんな、本当にありがとう!
私にとって、幸せな5時間でした。
 
今日の授業には、二人の教え子、辻さん新里さんが来てくれました。
また、武庫川女子大の松本裕史先生、同志社高校の伊藤博子先生も見て下さいました。
そして聖和短大の碓氷ゆかり先生。
そんな人たちにも支えられての今日の授業です。 本当にありがとうございました。
 
 
 
 
 

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Posted by naka602 at 22:38 | TrackBack (0)
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