fjrigjwwe9r2mt_entry:entry_text 先日、ある学校で4年生の体育の授業を見させてもらいました。ボールゲーム をしていたのですが、審判のジャッジをめぐってもめごとが起こりました。 「出た!」 「出ていない!」 両チームがもめそうになり、審判に非難の目が注がれそうになった時、ある子が 「まあええやんこれぐらい。さあ始めようよ」 と不利な判定を受けたチームの子が、元気な声を出してすぐに再開しました。 「うん、やろやろ」 「さあ、がんばろう」 なんかさわやかな空気が流れました。 「まあええやんこれぐらい」 今、この言葉はなかなか言えない社会状況のような気がします。 少しのことでも厳しく追及されることが多いような気がします。 今、新聞紙上をにぎわすトヨタのプリウスの問題もそんな感じがします。 トヨタは結局全車リコールするそうですが、技術者の会見によると、 苦情が出たABS(アンチロックブレーキシステム)の件は 不具合ではなく、実際にはブレーキは効いているのに効いていない感覚に なってしまうだけで安全上は問題はない、ということでした。 でも世間やマスコミは、それを許さないのですね。 (※アンチロックブレーキシステムとは、スリップを防ぐ安全ブレーキ装置のこと) 実は以前、私も初めてABSの車に乗った時、ブレーキをグッと踏み込むと一瞬、 車がスーと滑っているような感覚になったことを覚えていますが、「そんな感じになり ますが大丈夫ですよ。これでしっかり効いているのです」と説明を受けていました。 今回、トヨタは安全上問題はないがお客さんがそう感じるならそれを直そうと サービス対応で処理しようとすると、そのやり方にまたまた大きな非難を受け、 結局全車リコールになったようです。 なんか厳しすぎるような気が私はするのですが・・・・・。 そんなことを言うと、今度は私が非難されるのかなあ・・・・。 (朝青龍もかわいそうだなと思う私は甘すぎるのかなあ・・・) もちろんダメなことはダメだし、安全が最優先も当たり前だし、 きちんとした対応も謝罪も必要なのはわかっています。 でもなんか世知辛い世の中ですね。 そういうことが社会にも教育にも子育てにも入り込んでくると、少し息苦しくなります。 「まあええやんこれぐらい」 はダメなのかなあ・・・。 実は、 今度の「体育科教育3月号」(来週発売)の私の巻末エッセイの題は 「少し大目にみてほしい」 なのです。
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