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2010年10月17日
頑張れ藤川!
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2010年 阪神タイガースのシーズンが終わりました。
終わり方は「悔しい!」の一言です。
 
今シーズンを象徴するような負け方でした。
ここという時に、勝てない。
ここという時に、打てない。
ここという時に、抑えられない。
 
今シーズンのタイガースの選手の成績はけっして悪くありません。
選手一人一人の数字もけっして悪くありません。
打率も打点も本塁打も・・・いい成績なのです。
でも勝てなかったのです。 ここ一番の時の勝負強さに欠けたのです。
 
悔しいなあ本当に。
 
 
藤川球児も悔しかっただろうと思います。真弓監督の信頼に応えられなくて・・・。
久保の続投でもよかったのに、真弓監督は「これがうちの勝つパターン」と
藤川を信頼して投げさせました。
その結果・・・・見事な逆転負け。 あの矢野の引退試合と同じでした。
 
 
藤川は、2009年のWBCの直前に、「未熟者」という本を出しました。
そこには、北京五輪で星野監督に信頼されていなかった悔しさを綴っていました。
「信頼している」と言われながら、結局抑えは、上原が投げたのです。
そして第2回WBCでは、JAPANの原監督から「おまえしかいない」と絶大な信頼の
言葉をかけてもらい、藤川もその気になっていたのに、WBC本番では、結局
抑えはダルビッシュだったのです。
 
ここのところの藤川の調子の悪さは、真弓監督もわかっていたと思います。
でもあえて「藤川」を信頼して使った真弓監督に
藤川は応えられなかったのです。
真弓監督もそして阪神ファンもみんな悔しかったですが、
藤川本人が一番悔しかっただろうと思います。
その悔しさをバネに、もっともっと大きな藤川になってほしいと思っています。
 
 
こんなことを書くと、仲島は、なんで藤川を弁護するんや、と言われそうですね。
たぶん今阪神ファンは、藤川バッシング で盛り上がっているところですからね。
 
実は、そんな私は、2年前から「藤川バッシング」です。
藤川球児が書いた本「未熟者」を読んで以来、ちょっと腹がたっていたのです。
題名は、「未熟者」〜悩んで僕は前に進む〜 とカッコよく書いてありますが、
内容は、私は「未熟者」ではなく、私はもう「完成者」というふうに読みとれるのです。
自信たっぷりの文に、「慢心、おごり」を感じたのです。
たかだか28歳の投手が、もうすべてわかったというふうに書くのは「まだ早い!」と
感じたのです。47歳の工藤投手が書くのならわかりますが、まだほんの数年活躍した
だけで、「わかったつもり」の文は、読んでいて気持ちのいいものではありませんでした。
同時期に出版された金本選手の「覚悟のすすめ」の中での、金本選手の謙虚さや
ひた向きさに感動したのとは大きく違いました。
 
「未熟者」の中に、こんな文章がありました。
 
先発をしたい、というくだりの中で、自分のことを
「2ケタ勝つ自信はある。狙って三振が取れる。球種が豊富。フィールディングがいい。
先発投手としての条件は備えていると思う」
と藤川自身が書いているのですが、
これは本人じゃなくて、周りの人間が言う言葉だと私は思うのです。
本人なら、2ケタ勝つようにがんばりたい、変化球もまだまだ磨きたい、
フィールディングももっとうまくなりたい。と書く方がいいなと思うのです。
 
こんな文もありました。チームリーダーとして頑張りたいというくだりの中で、
下柳投手から、こんなことを言われます。
「おまえがそこまでやる必要はない。今、そんなことをしていたら、伸びしろが少なくなる
かもしれない。それよりも、トレーニングをして、頭を使って野球のことを考えろ。チームの
ことはオレらがやるから、おまえはもっと自分を磨いて、最高のピッチャーになってくれ」
 
その言葉に対して、藤川は
「その言葉はうれしかったけど、そうはいかない。ほかの誰でもない僕自身がこのチーム
で・・・・」 と反論しているのです。
藤川の自覚はよくわかるし、彼にそういうチームリーダーになってほしいと周りの願いも
あるでしょう。でも、これも私には「おごり」と感じたのです。
 
そんな藤川バッシングの私ですが、藤川には絶対に復活してほしいのです。
藤川は頭のいい投手です。投球術はすばらしいものを持っています。
だからこそ江夏のように息の長いクローザーとして頑張ってほしいのです。
来季の阪神は藤川にかかっているのです。
頑張れ藤川!
 
 
 
 

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Posted by naka602 at 23:47 | TrackBack (0)
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