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2011年1月4日
きゅうくつな幸せ
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雪屋根の下の団らんを思う。
福島県で続く児童詩誌「青い窓」に小学5年の女の子の詩が載っていた。
 
あたたかいこたつ
家の家族は五人
「五角のこたつならいいなあ」
と、おねえさん
一番あとからはいる
かあちゃんは
私と同じ所
私は
やっぱり
四角でもいい
 
母さんと肩を寄せ、並んで座る幸せと安心がほのぼのと伝わる。
ずいぶん前に書かれたそうだ。
詩誌を主宰していた故佐藤浩さんはこの詩に触発されて、
自らもこんな一行の詩をつくった。
 「きゅうくつな幸せを忘れていました」
 
人間通だった心理学者の故河合隼雄さんによれば、
自立とは独りで生きることではない。まして孤立ではない。
自立している人とは、
適切な依存ができて、そのことをよく自覚している人なのだという。
 
「こたつ」の詩に例えるなら、
5人用に五角形のこたつを設えて、
互いが見えぬよう仕切りまで立ててきた近年ではなかったか。
便利と快適は幸せと同義ではあるまい。
「きゅうくつな幸せ」を、新春の空に思ってみる。
           【1月1日天声人語(朝日新聞)より、仲島が抜粋】
 

 
昨年より、一人暮らしを始めた娘がお正月に帰ってきました。
久しぶりにこたつが満員になりました。
私と妻の間に無理やり布団を敷く娘に
「狭くて寝にくいやないか」 
「だって私の部屋にはもう違う物が置いてあるもん」
と文句を言い合いしながらも
なんだか、きゅうくつな幸せを感じるひとときでもありました。
 
娘は今日から仕事始め。
妻と息子は明日から、私の仕事始めは明後日。
今年もはまた動き始めました。

 
 
 

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Posted by naka602 at 23:12 | TrackBack (0)
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