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2011年8月22日
橋はかかる 村崎太郎+栗原美和子
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8月22日午後2時〜  西宮市勤労会館  栗原美和子さん講演会
8月22日午後2時〜  宝塚ホテル     村崎太郎さん講演会
 
なんと夫婦で同じ日の同じ時間に講演会がありました。(距離にして数kmです)
一緒に来て、一緒に帰られるのかなって思いましたが、そのために私はどちらの
講演会も行くことが出来ませんでした(涙) 少し時間がずれていたら行けたのに(悲)
 
2008年10月に栗原美和子さんが書いた小説「太郎が恋をする頃までには・・・」のことを
このブログでも書きましたが、その後パートナーである村崎太郎さんが自叙伝「ボロを着
た王子様」を発表し、話題になりました。でも結果的には、村崎さんが自分は部落民
だとカミングアウトしたことが、またこの2人を苦しめることになっていきます。
 
そんな悪戦苦闘の3年間を経て、少しずつ見えてきた希望の橋を2人であらわしたのが
  「橋はかかる」 村崎太郎+栗原美和子 (ポプラ社1365円) です。
 
 
その中から少し引用します。
「部落を解放するために立ちあがったのに、いつの間にか日本民族全体が
愛おしくなった。いや、生きとし生けるもの、全てが愛おしくなった、これが
私の人生の最大の収穫である」
 
「日本には部落問題に限らず、簡単に口にしにくいさまざまな問題が数多ある。日本だけではない、世界中に、複雑に入り組んでこじれてしまっている問題が多々ある。それらを解決していけるのは、政治でも法律でもなく、我々社会人ひとりひとりの心の力でしかないのだ。そのためには、まず身近な人と向き合ってみよう。家族や隣人を愛し、故郷を大切にしよう」
 
また、二人の会話でこんなやり取りがありました。
村崎 「同和教育を受けてきて針のむしろだった」
栗原 「じゃあ、同和教育は必要ないの?」
村崎 「必要だ」
栗原 「では、どんな同和教育ならば、あなたたちは傷つかないの?」
村崎 「ことさら部落問題だけをフィーチャーしないでほしい。多くの人たちが抱えている
    多くの傷と一緒に語ってほしい。部落民だけを特別視しないでほしい。
       子どもたちがリアルに感じられる身近な問題から入ってほしい」
 
 
「橋はかかる」・・・・みなさん、ぜひ読んでみてください。
 
 
 

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Posted by naka602 at 07:15 | TrackBack (0)
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