fjrigjwwe9r2mt_entry:entry_text 台風12号がやっと去っていきました。 のろのろ台風が各地に甚大な被害をもたらしました。 私は、2日3日と仕事で鳥取県に行く予定でしたが、台風のために講演会は中止になり ました。気象情報を見ていると、今までに仕事で行った市や町がたくさん出てくるので よけいに気になってテレビを見ていました。 予想をはるかに上回る雨量に各自治体の判断も難しかったようですが、避難勧告を出し ていない地域での犠牲者の報道には心が痛みました。 ただ「なぜ避難勧告を出さなかったか」と批判するのは簡単ですが、いざその状況になっ た時の判断は難しいものです。そのあたりの役所の立場には同情するところがあります。 でも、「想定外だった」 とか 「過去にはなかった」 というコメントには、やはり疑問符は つきます。3月11日のことであれだけ想定外のことが起きたのですから、役所はもう少し 想定外を考えておくべきだったと思いますね。
最近の役所の体質はずいぶん変わってきていますが、 私が役所勤めの時に、一番嫌だった言葉は 「前例がない」と「予算がない」でした。 新しい取り組みをしようとしている時に、この言葉を言われると、 どれだけがっかりしたことか・・・・。 30歳の頃、私が勤めていた学校で、子どもの交通事故死を経験しました。 学校の前の道路は、ダンプカー等の大型車の交通量も多く、信号無視の車もあり、 非常に危ないので歩道橋が必要と訴えていたのに、なかなか役所は動いてくれま せんでした。そして子どもが学校の目の前で亡くなりました。 その後、危険ということで歩道橋がついたのです。 あの子の命が引き換えになったのです。 それでは、遅いんじゃ! 役所の人間は、部署の異動もあり、無難に引き継ぐことが多いのですが、 前例にこだわらずに、今までの一回りも二回りも大きく想定して、できるだけ 想定外をなくす努力はしてほしいと願いたいのです。
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