fjrigjwwe9r2mt_entry:entry_text 尼崎市には、田能遺跡をはじめ、歴史的に貴重なものがたくさんあります。 そんなこともあり、 尼崎市教育委員会 社会教育部 歴博・文化担当(文化財収蔵庫)では、小中学生向けに こんな出張授業をしています。 ★弥生土器に触れてみよう ★江戸時代の土器に触れてみよう ★尼崎城と城下町 ★ワタから糸を紡ごう ★むかしの小学校と子どもたち 今日は 「弥生土器に触れてみよう」 の出張授業が、武庫東小学校(6年生)であり、 参観に行ってきました。 文化財収蔵庫の学芸員とボランティア、学校の教師が一緒につくった総合学習です。 テーマは、「ドキ・土器ふれあい講座 〜弥生時代の人々のくらし〜」 体育館に集まった6年生を、学芸員の高梨さんが、絶妙な話術で惹きつけます。 (弥生時代の服をまとった高梨さんはまさに弥生人です) 体育館には、いつもは博物館のケースに入っている 「本物の土器」 が並べられて います。子どもたちは、まさにドキドキしながら土器を持ち上げます。本物の土器を 実際にさわれるのですから、感動です。 フゥーと息をはいています。 (周りから見ている大人は心の中で 「落とさないで」 って祈っています(笑)) 弥生人の高梨さんが、一つの石器を手にして 「これはどこから出てきたと思いますか?」 「・・・・・・?」 「実は、みんなの学校の近くにあるコンビニ、そうあの『ミニストップ』の所から 発掘されたのですよ」 そう言うと体育館中に 「ウォー」 と大きなどよめきが起こりました。 そして大きな地図を見せて、地域の遺跡の場所を示しました。 「この辺りはスゴイ!」 「尼崎はスゴイとこや」 本物の石器を手にしながら、子どもたちの目はキラキラ輝いています。 弥生人の服も着せてもらいます。(たくさんの子どもが着れるように用意されています) 昔の稲と今の稲の違いの話にも、実際の稲が登場します。大きさが全然違います。 そして今度は、稲を刈る 「石包丁」 を持って、子どもたちは外に行き、雑草を刈ります。 こんな「石包丁」で切れるのかと半信半疑の子どもたちでしたが、実際にスパスパ 切れる 「石包丁」 にビックリです。 (私も切らしてもらいましたが、ホンマによく切れるのです。スゴイです) なぞの小さな土器が出てきて、何に使われたか、みんなで考えます。 尼崎からはこんな土器も出土していたことに驚きます。 そして最後が、今日のメインイベント 「火起こし」 です。 子どもたちは5人ずつに分かれて、「火起こし道具」を使いながら、クルクルと棒を回しま すが、なかなかつきません。でも何度も何度も挑戦していると、ついに煙がモコモコ・・・・ そして火がついたのです。 「ヤッター!」 「ワァー!」「キャー!」 あちこちから歓声が上がります。 子どもたちに聞きました、「今日の勉強はどうやった?」 「全部、楽しかった! メチャ楽しかった!」 即、返ってきました。 学芸員の高梨さんはじめたくさんのボランティアさんが協力してくれました。 学校の先生も一緒に指導計画を立てました。そんなたくさんのサポートが この素晴らしい授業を生み出したのです。 もっともっとたくさんの子どもたちに受けてほしいなあ、心の底からそう感じました。 こんな出張授業を実施している尼崎市教育委員会 社会教育部は、 なかなかやるでしょ(笑)
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