fjrigjwwe9r2mt_entry:entry_text 2夜続けて、夜の学校の入学式に行ってきました。 8日は、尼崎市立成良中学校琴城(きんじょう)分校です。ここは全国に35校しか ない夜間中学校の一つです。兵庫県には3校で、あと2つは神戸にあります。 (ちなみに大阪には11校。この多さからも大阪の厳しい現実がわかります) 今回私は、初めて夜間中学校に行きました。 いろいろ聞いてはいましたが、あの 山田洋次監督の映画「学校」で見た映像とよく似た感じでした。 琴城分校には、10代から80歳ぐらいまでの70名近くの生徒が通っていますが、 今は日本人だけでなく、8か国ほどの人がここで学んでいます。今回の新入生18名 の中には、日本国籍だけど実際はフィリピンという青年もいました。 さまざまな事情を抱えながら、この夜間中学に通い、一生懸命に学ぶ姿には、 やはり心を打たれます。 入学式が終わり、来賓のみなさんも帰ったあとも、私はしばらく残っていろいろ見学し ていたら、新入生が一人遅れて登校してきました。すると先生たちや残っていた生徒は 「もう一度入学式をしよう」 とその一人のための入学式がまた始まりました。 私も参加させてもらいました。一人来賓席に座り、急きょ来賓のあいさつもさせてもらい ました。 記念写真も一緒に撮りました(笑) 帰りは、その人と校門まで一緒だったのですが、私に 「アリガトウ、サヨナラ」 と 片言の日本語であいさつをしてくれました。 私も以前、西宮の識字学級で8年間講師をしていたので、夜間中学校も雰囲気的に はよく似ていることがわかりましたが、識字学級と決定的に違うのは、ここは中学校だ ということです。なので、識字だけではありません。社会や数学、もちろん音楽や体育 もあります。それだけに3年間通って卒業までいくのは本当に大変なことです。 9日は、琴城分校のすぐ横にある尼崎市立琴ノ浦高等学校の開校式、入学式に 行ってきました。ここも夜間の定時制高校です。 この高校は、尼崎市立尼崎工業高校と尼崎市立城内高校の2つの定時制高校を統合 してこの4月に開校しました。 160名近くの生徒が入学してきましたが、服装も髪形も年齢もバラバラです。 この学校にもいろいろな事情を抱えながら入学してきた生徒も多いのです。 中には自尊感情や自己肯定感の低い生徒もいます。そんな子もこの新しい学校で いろんなことに出会い、自信を持ち、夢に向かって進み出してほしいなと思います。 今、本屋さんには 「全国3000高校、大学合格者数」 という見出しの週刊誌が売り出 されていますが、そんな進学校があるだけではなく、こんな夜間中学校や定時制高校 もあることも忘れないでほしいと思っています。
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