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2015年1月26日
死ぬまでにしたい10のこと
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土曜日は長野県千曲市へ行ってきました。千曲市へは東海道新幹線と長野新幹線に乗って片道4時間、往復8時間も電車に乗っています。
よく質問されます。
そんな長い電車の時間はどう過ごされているのですか? 読書? 仕事? 睡眠?
答えは 「ただただ窓から景色を眺めているだけ」
それが仲島流の電車の過ごし方です。これは子どもの頃からずっと変わりません。
ただただボォーと外を見ながら、ボォーと何かを考えているのです。

なので景色が見えない夜の電車は困ります(笑)
長野からの帰りは、4時間ずっと夜でした。
それで、しかたなしに(笑)本を読みました。


川村元気 「世界から猫が消えたなら」(小学館文庫)

読んでいくうちにメモが取りたくなりました。
「すぐに伝えられないもどかしい時間こそが、相手のことを想っている時間
 そのものなんだ」 
「プレゼントは、物『そのもの』に意味があるのではなく、選んでいるとき、
 相手が喜ぶ顔を想像する『その時間』に意味があるんだ」
「家族って『ある』ものじゃなかった。家族は『する』ものだったんだ」

主人公は「死ぬまでにしたい10のこと」をこう書きました。
・ジェット機からのスカイダイビング
・エベレスト登頂
・フェラーリでアウトバーンを疾走
・満漢全席
・ガンダムに乗る
・世界の中心で愛をさけぶ
・ナウシカとデート
・曲がり角でコーヒーを持った美女とぶつかり、そこから恋愛に発展
・大雨のなか雨宿りをしていたら、かつて片想いしていた先輩と再会
・恋がしたい・・

主人公の母は亡くなる直前にこんな手紙を残していました。

もう私の命は、あとわずかだと思います。
だから、私が死ぬまでにしたい10のことを考えてみることにしました。
旅行に行きたい、おいしいものを食べたい、オシャレしたい・・・。
いろいろ書き出していくうちに、私は思いました。
私が死ぬまでにしたいことは、本当にそういうことなのかと。
それで改めてゆっくりと考えてみたら、気付いたことがありました。
私が死ぬまでにしたいことは、
全部あなたのためにしたいことだったのです。
あなたの人生はこれから何年も続くでしょう。
辛いことや、悲しいこともたくさんあると思います。
だから、私はあなたがこれから生きていく上で、辛くなったり、悲しく
なったりしたときに、それでも前を向いて明日を生きていけるように、
あなたの素敵なところを10個伝えておきたいと思います。
そしてこれをもって、私の『死ぬまでにしたい10のこと』に代えさせて
もらいます。

あなたの素敵なところ

あなたは人が悲しいときに、一緒に泣くことができる
あなたは人が嬉しいときに、一緒に喜ぶことができる
そのかわいらしい寝顔
笑うとできる、小さなえくぼ
不安なときに、ついつい鼻をさわってしまう、その癖
必要以上に周りに気をつかってしまう、その性格
私が風邪を引くと、いつも家事を張りきってしてくれたあなた
私が作った料理を、本当に美味しそうに食べてくれたあなた
いつもすぐに悩んで、考え込んでしまうあなた
でも悩んで、悩んで、最後には正しい答えを出すことができるあなた

あなたの素敵なところ、これだけを忘れずに生きてください。
それさえあればあなたも幸せだし、あなたの周りの人もきっと幸せだと思うから。
いままでありがとう。そしてさようなら。
いつまでもあなたの素敵なところが、そのままでありますように。



夜の電車もいいものです。


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Posted by naka602 at 00:10 | TrackBack (0)
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