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2015年9月11日
これはダメやろ
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早稲田大学の菊池栄治教授(教育社会学)による「高校教員への調査」した結果が新聞に載っていました。それによると、高校で優先して身につけるべき力として、「コミュニケーションするスキル」や「受験学力」をあげる教員が11年前より増えたが、「よりよい社会をつくる力」と答える教員は減ったそうです。これにも私は危機感を覚えるのですが、もっと危機感を覚えるのは、次の項目です。

教員が裁量の拡大を求めているかどうかを調べたら
「学習指導要領にとらわれないで、もっと自由に教育課程を編成出来るように」
(77%⇒59%)
「学校管理規則をもっと柔軟に運用出来るように」
(82%⇒71%)
「個々の教師を信頼して、もっと教師の自主性に任せる仕組みに変えるべきだ」
(69%⇒61%)
とここ10年間で軒並み減少しているのです。菊池教授は、
「学校で上意下達の改革が進み、多忙化も重なった。現状への適応に精一杯で
 裁量を与えられても対応できないと思う教員が増えているのではないか」


あぁこれではダメやろ、と私は思います。
もちろんそんな方向に進めている国や文科省、首長、地教委に腹が立つのですが
先生たちもそんな圧力に負けないで、頑張ってほしいなと思うのです。
トップダウンに慣れてしまったらだめですよ。
そんな動きに流されたら、豊かな教育はできません。
反権力、反中央集権の精神は大事なのです。
教師の自主性や裁量を生かされていない教育からは、
自主性や創造性のある子どもは育つはずがないのです。

比べるのは好きではないですが、あのフィンランドの教育は
「暗記力ではなく、コミュニケーション能力や問題解決能力を高める」
「競争させるよりも学ぶことの意味を理解させる」
「教育を徹底的に現場に任せる」
「自由な環境の中でこそ、人格や創造性が豊かに育つ」
を大事にしています。


今は多様性を認める世の中になっているはずなのに・・・。



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Posted by naka602 at 14:15 | TrackBack (0)
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