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2016年7月2日
目の前の子どもをみて
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先日、ある小学校の授業研究会に行ってきました。5年国語「千年の釘にいどむ」という説明文の研究授業でした。授業者は30歳の男性教師です。

研究授業の1週間前に指導案が送られてきました。
「遅くなってすみませんでした」という言葉が添えられていました。
助言者には「最低1週間前に指導案を送る」が一般的なのでしょうね。
でも私は直前に読むことにしているので、前日で十分と思っていますので
謝罪はいらないのです。

翌日授業者からメールが届き、
「この指導案にも指導を入れてほしい」ということで
仕方なしに(笑)指導案を読み込みました。そして少しだけ助言を入れると
2日後、新しい指導案が送られてきました。

そして研究授業の前夜にまたメールが来ました。
「今日の子どもの様子を見て、明日の授業の展開を変えましたので
 新しい指導案を送付します。直前の変更で大変申し訳ありません」

そのメールにすぐに返信しました。
「直前の変更OK! 変更バンザイ! 
 目の前の子どもの様子を見て変更するのは素晴らしい!
 それでこそ担任の先生です。それが子どもを大切にするということです」
という称賛メールを返信しました。
そして指導案をよく見ると指導計画も「7時間計画」が「10時間計画」に
変更されていました。目の前の子どもを見て3時間延ばしたのです。
「指導計画」に子どもを合わせたのではなく「子どもの様子」に「指導計画」
を合わせたのです。これが本当の指導計画です。これが本物の授業です。

研究授業は、予想通り素晴らしい授業でした。
研究テーマである「自ら考え、共に高め合う授業」になっていました。
子どもたちの生き生きした姿を見ていると、あっという間に45分間が過ぎ
ていきました。子どもたちもまだまだやりたかったみたいでした。
やはり目の前の子どもをみて作り出された授業は本物になります。

この子どもたちは昨年(4年)は荒れていたそうです。授業中もざわざわし
友だちにひどい言葉を浴びせる子もいたそうです。
そんな荒れた子どもたちも、自分を大切にしてくれる授業によって劇的に
変わるのです。事後研究会でもA君、B君、C君の姿に感動したという意見
が出ていましたが、やはり「授業で子どもは変わるのです、学級は変わるです」
力の強い教師をもってきて、荒れた子を押さえつけると一時的に収まりますが
根本的には解決はしていません。やはり子どもは授業で育てるのです。


「教師の命は授業」
それを実感した研究授業でした。
素敵な30歳の先生(私の半分です)、
そしてそれを支えた5年の先生たちのチームワークに
乾杯です!


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Posted by naka602 at 22:51 | TrackBack (0)
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