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2016年10月2日 |
尼崎市立難波小学校の組体操 |
昨年来、話題になった「組体操」も今年はやめた学校も多かったみたいです。 あの某大学某准教授の「組体操は危険」「百害あって一利なし」のような主張が ネットで拡散し、全国の教育委員会の中には、それを鵜呑みにし「段数制限」に 始まり「組体操一律禁止」の教育委員会も出てきました。 現場の様子も見ずにすぐに禁止というのは「子どもの命を守る」と言いつつ、 実は「教育委員会の立場を守る」という姿勢の表れにしか私には見えません。 ホンマ腹が立ちます。 その点、兵庫県教育委員会も、私が関わっている尼崎市教育委員会も「禁止」では なく、子どもの実情や学校の様子で判断してほしいということになりました。 教育とは、目の前の子どもを見て行うものです。子どもが最優先です。 「子どもファースト」なのです。「教育委員会ファースト」ではないのです。 さすが兵庫県教委、尼崎市教委です。 前置きが長くなってしまいました。 昨日、尼崎市立難波(なにわ)小学校の6年「組体操」を見てきました。 その感想は、小泉首相ではありませんが「感動した!」の一言に尽きます。 入場してきた時の6年生106名の子どもたちの笑顔はとても爽やかで 「私たちの演技を見てください!」 と言わんばかりの素敵な表情でした。 「わぁ〜楽しそう〜」思わずそんな声が観客席から聞こえました。 そして音楽と笛に合わせ、マスゲームのような動きから組体操本来の2人組、 5人組等の倒立やサボテンや扇などの技もきっちりを決め、観客を湧かせます。 構成が素晴らしく、流れるように進んでいく演技にすっかり引き込まれていき ました。問題になった6段ピラミッド、7段ピラミッドもなんなく完成させて いきました。決めのポーズがまたカッコイイのです。子どもたちの自信に溢れた あのVサインポーズです。思わず大拍手です。 そして退場の時には、もう最大級の拍手の渦が巻き起こりました。 「素晴らしい!」「ブラボー!」「ありがとう〜!」 そして笑顔で入場してきた子どもたちの目から涙が流れています。 でもすっごいいい表情です。 「僕たちはやり遂げたよ。みんなの力と心を合わせてここまでやったよ」 本当に素敵な子どもたちの姿です。 本当にええもんを見せてもらいました。 素晴らしい組体操でした。 禁止にした教育委員会の人にも、そして某准教授にも この難波小学校の6年生の姿を見てほしいものです。 そしてさらに素晴らしいのは、そのあとの閉会式の子どもたちの様子です。 一日頑張って疲れているはずなのに、しっかりとした行進で整列し、ピンと 背筋を伸ばし、閉会式をする様子に私はびっくりしました。それはこの学校の 先生方の指導の賜物であり、最高学年の6年生を見て、下学年があこがれ お手本にしているからです。 今日、図書指導で有名な曲里由喜子先生からもメールがきました。 「尼崎の武庫南小学校の運動会を見に行きました。とても素晴らしい運動会 でしたよ。最後の6年生の組体操には感動し、涙がこぼれました」 先日、尼崎の塚口小学校の「組体操指導計画書」を見せてもらいましたが、 それはそれは細かく丁寧に指導の計画が立てられていました。 「組体操指導計画書」は尼崎ではどの学校もしっかりと立てています。 だからこそ事故もなくあんな素晴らしい組体操がどの学校でも実践されて いるのです。そんな尼崎市の先生方のがんばりは本当に凄いです。 「花丸の五重マル」です! 尼崎市の教育委員の私として、自慢の先生方です。 もし全国の中で、組体操の指導に悩んでいる学校は、ぜひ尼崎の学校を 視察に来て下さいね。 そして春に運動会を実施している学校の先生たちにも来てほしいです。 「秋の運動会」の子どもの成長ぶりと感動の深さを感じてほしいです。 |
「最近の運動会はおもしろくなくなった」とラジオから聞こえてきました。昔ながらの種目がなくなってきたことも一因でしょう。確かに「棒倒し」のような種目は激減し、そのうち「騎馬戦」もなくなるかもしれません。
Posted by naka602 at 20:16
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