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2021年2月15日 |
わが人生に悔いなし |
体育科教育3月号が発売されました。今回の巻末エッセイで私の連載は終了です。12年間という長きにわたり、支えてくださった皆さんに心よりお礼を申し上げます。本当にありがとうございました。 今、ホッとしています。 これで締め切り間際にうけるプレッシャーから解放されました。 隔月連載ですので、2カ月に一度、大きなプレッシャーに襲われるのです。 2カ月はすぐにやってきます、ホンマすぐにです(笑) そのたびに私は家で独り言というか、うなるのです(笑) 「何書こう?書くことが浮かばな〜い。もうダメだ〜」 「あ〜〜っ!」と。 そして家族に毎回言ってしまうのです。 「もし自殺していたら、原因は原稿が書けなかったからと思ってくれ」 すると 「ハイハイわかりました」と冷たい返事。 そんなことを繰り返していたある日、こんな文に出会いました。 それは私が憧れている浅田次郎さんのエッセイの中にありました。 あの浅田次郎さんでさえ、締め切りに苦しんでいるという内容でした。 「締め切りを英語でデッドライン。なかばジョークであろう」 そうかやっぱり締め切りは死にそうになるんだ、と納得しました(笑) いつも気楽にしているように見える私ですが、心の片隅には 次のエッセイは何を書こうかな?なにかネタはないかな?といつも考えて いました。原稿を送った後の1週間くらいです、気が休まっていたのは。 あ〜12年間、本当によく頑張りました。 自分で自分をほめてやりたいです。 正直、ちょっと寂しい気持ちもあるのですが、 やっぱりホッとしています。肩の荷がおりました。 それにしても こんな奴をどうして体育科教育の編集部は抜擢したのでしょうね。 自分で言うのはおかしいですが、これは「抜擢」です。 これまでこのエッセイを書いていた人は、立派な肩書きもある名の通った 有名な人ばかりでしたから、突然名もない「仲島正教」という名前に 「これ誰や?」と99.9999%の読者は思ったと思います。 こんなエッセイを誰が読んでくれのるかと思いながら書き続けていましたが、 私の連載が始まって2年後、沖縄県名護市大宮小に行った時、講演会のあと、 若い先生が私のそばに来て 「体育科教育のエッセイをいつも楽しみに読んでいます。まさかその先生が うちの学校に来て頂けるなんて夢のようです」と。 あ〜読んでくれている先生もいるんだと感動してしまいました。 すると奈良県の中学校に行った時も体育の先生が 「あのエッセイの先生とお会いできて感激です」 兵庫県の高校に行った時も校長先生が 「いつも愛読しています。今日は生徒にも紹介します」 といろんな所に読者がいるんだと思うと頑張る力が湧いてきました。 編集部の方からも「先生のファンがいますよ」という言葉に背中を押され とうとう12年間という長期連載になってしまいました。 まさかここまで続くとは思ってもみませんでした。 最後のエッセイのテーマは 「わが人生に悔いなし」 です。 石原裕次郎さんの最後のリリース曲「わが人生に悔いなし」という歌を 聴いたあとに頭に浮かんだことをそのまま書きました。 エッセイもやり遂げ、悔いはなしです。 みなさん、長い間、本当にありがとうございました。 ところで今の学校現場では 石原裕次郎さんを知っている人はもう少ないでしょうね。 私はやはり昭和の先生でした(笑) |
Posted by naka602 at 08:12
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