firstwave号三度目の沖縄航海
 5月中頃販売の依頼を受けていたボートの問い合わせが沖縄県在住のM氏から有り買いたいと話が決まった。さてどうして運ぶか船便でなければならないかなり運賃が高くつく、数件当たったがボートの価格より高くなる、それでまた冒険心が芽生えた、沖縄までマイヨットfirstwave号で曳航することだ。
 長距離ヨットを曳航した経験があるもののヤマハSRV23波が高くなると転覆するのでないか、このことが一番心配であった。
 firstwave号は2012年東南アジア航海以来ロングの航海はしていない昨年北海道と考えたが実現せず今年春には沖縄と思ったがこれも出来ずそのようなこともあり曳航を引き受けてしまった。
 幼馴染の暇があれば私のヨットに誘っている4歳年下のY君に声をかけたところ行きたいと言い二人の航海となった、
 しかしボートを曳航して沖縄まで行くとはヨット仲間には話せないあまりにも無謀と思われることなので。
 7月5日あたふたと準備をして金沢港から午前6時スタートした。
 丹後半島経ヶ岬を過ぎたあたりで夜が明け順調な航海であったので鳥取砂丘を左に見ながら境港まで直行することにした、天気予報では日暮れから6〜8mの北西の風の予報であったのでこれくらいなら大丈夫だろとタカをくくっていたところ風は意外と強く10mを超える向かえ風チョピーな波、この艇は絶対にパンチングしないが波に叩かれスピードは2,5〜3ノットしか出ない、波に煽られ燃料タンクの軽油が掻き回されフイルターを詰まらせたのかエンジン回転が落ちて上がらないコースを落としセイリングでエンジンを止めフイルターの交換を強いられた。
ひと晩中向い波と風にたたかれた早ければ30時間で着くところ46時間かかってしまったがようやく夜明け前の境港入口まで来た、しかしまだ暗い港入口では漁船が多数四方八方に旋回している、様子から小アジなどの活きエサをとっているのであろう、仕方なく港外で夜明けを待つことにした。
境港駅前
 夕方の風の変わる頃を見越して買い物給油そして駅前の食堂に入りマグロ漬けどんを食べたことのほか美味しかった。
 18時出港風はおさまつていたがうねりが若干イカ釣りの小型船が多い間を縫いながら西進した。
 日御碕の灯台の赤白灯火を左に見て海は風が落ち波穏やかこんな航海なら何処までもという感じではあるがそうは行かない浜田を飛ばし一気に角島と言いたいところだが明後日山口県萩市を超えたあたりから風が悪くなる予報である。
 山口県に入ったがいつもの避難場所須佐港に入ることにした。
ボートを曳いていなければ一気に行くところだが
須佐港入口高山岬灯台
須佐の自然の入江ここなら台風も凌げるだろう
 山口県角島ここには浅瀬があり島を大きく回らなければならない下関まではあと20マイル
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金沢港西防波堤