秘密基地のオーディオ部門（平成20年から〜）大改革

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
（メーカー名）SANYO （機種名）MR-V8です。

サンヨー、若かりし頃にソニー、ナショナル等の名があれば　ある意味ステイタスというか　名前にそれがあるだけで機器を使う時、音を聴く前から（良いはずだ）妄想はあったかもしれません。しかし、現在それらの妄想も　ほとんど消え失せてから、音そのものを確かめる為に改めてラジカセに正面から挑んでみると・・・・・

SANYOで造られたラジカセの音には（こんなに良かったんだ！）みたいな感動があります。私の場合、30年前の入院経験時にテレビを観れない眼科系入院だったので、ラジオだけが楽しみという事で　初めてステレオラジカセを親から買ってもらったのですが、それがSANYOのU4でした。正式型名はU4SX（ホワイト）でした。

そのU4も小型ながら機能は一通りあるし、形も当時はなかなかカッコ良かったので買ったのですが、聴いてみるとそれまでオーディオ機器でしか音楽を聴かなかったので　それと比べるとパワーは劣るのだが、なかなか良いな〜とは思ってはいました。

さて、そのU4を背を高くして4ウェイスピーカーにした・・・と言うのが外見のこのMR-V8ですが、音に関してはU4より上質であるのは　音を出した瞬間に（へぇ〜！）というくらいはっきりしてます。U4や先に紹介したビクターRC-S7のような音場拡散効果（ワイドステレオ）機構はありませんが、このMR-V8は　それが無くてもステレオ音だけで満足できるのです。音に輝きというか・・・そういう雰囲気を持ち合わせており、今でもこの機種が人気があるのは良く理解できます。

大きさでは正面からみてツィーターがある4ウェイスピーカー仕様なので　SONY CFS-10、SANYO U4、VICTOR RC-S7よりも背が高い事になり　コレを小型系・・・・とするのが果たして区分けとして正しいのか意見は分かれるのですが、しかしデスクサイドに置いて使用すると邪魔になるまでの大きさでもなく、何より昔のラジカセは奥行の点で　現在のCDラジカセなどより断然薄いので小型系の中で寸法許容量は上限ギリギリ種としてよいかもしれませんね。

今現在、特に問題なく私は使ってますが、稼働可能な状態として　コレの現在、ジャンク・中古品を入手した場合の一般的な状況を数台、分解〜修理した経験から言うとまず一番多いのが、カセットテープのノーマル〜メタルのポジションスイッチは　ほとんど反応しない事です。でもこの機種でカセットを録音しない私のような使い方なら　あまり支障はありません（神経質に言うと　クロームやメタルテープをノーマルテープポジションでしか聴いてないような事になりますが）。それでも出てくる音は小型ラジカセレベルの音として他よりも良い部類なので楽しめます。

外装の色には、このブルーとシルバーがありますが　ブルーの外装の良い状態の物はシルバーの状態の良い物よりも　見た目が引き締まった感があり、アンティーク・メカとしてインテリアと考えて使う場合も　インパクトはあります。（無論、デッドストックに近いようなシルバーも美しいので結局　どちらも欲しくなるんですがね）オークションでもシルバーの出品は　たまにあるのですが、ブルー、それもかなり外装の良い物となると　非常に高値となってしまう傾向がありまして、入手は困難を極めます。

なお、これは分解した方なら解りますが　外装の色違い使って　2個イチにして・・・・と　コレを入手したら誰でも思うのですが、私のような素人系修理する人には【コネクター部】仕様部分で外装の色違いではコネクター仕様も違うという関門が出る時があります。（その関門も高くは無いのだが）短時間でやろうとしても、こういった修理に慣れてない時には　ちと（あらら・・・）みたいな。それもまぁ〜楽しいといえば楽しいのですがね。