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2013年1月21日
平成のラジカセ音探索 SONY CF-3800編
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(メーカー名)ソニー (機種名)CF-3800です。
 
 
 

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SONY CF-3800。数年前にアンティーク・ラジカセを収集し始めた頃に出会ったラジカセ、その時はまだこのCFシリーズ分には まったく興味はありませんでした。SONY製ステレオラジカセといえば、若い頃の私には直線基調姿で大型系のCFS-686(ジーゼット)やCFS-V8の方に印象があるし 実際、この年になって取集するようになると、そっちの収集が先でした。

 

そして他のZILBAP系も修理依頼が義弟から数個あったので音を聴いてみましたが、音の良さはソニーらしい(硬質)で、巷で言われた(音の良さ)もよく解るのですがSONY製ステレオラジカセといえども 現代になり聴いてみると(若い頃の憧れだけが先走っていたんだろう)みたいな感で終わりそうな時に・・・【ラジオ部のチューニングダイヤルが硬くて不動ですのでジャンクで出品します】というアプローチのCF-3800をオークションで見かけました。

 

まだその時の私には、どうみても車でいうと直線基調の80年代の日本車の姿を好む方なのに コレは昔の60年代系アメ車みたいな・・・どこかスマートさには欠けるし・・・・でしたが、とりあえず聴いてみようと思い、落札して(その頃は今よりも安くジャンクも落とせた)みて ダイヤルの不動も解体してみると単に長期に渡って保管してた為の軸の固着だったので それを処理したら あとはもう立派に完動となりました(ある意味40年ほど経って ゴムベルトもまだヘタってなくて 他が全部動くという事は凄い事ですが)

 

そして私のアンティークラジカセの聴き方(CDからカセットデッキに録音したカセット使用して再生)で音を出してみました・・・・・・それは後のラジカセ収集に拍車を掛ける事になりました(笑)。正面に楕円形2つ+側面に楕円形2つの4ウェイスピーカー、ってのもある意味異質なのですが、その音の良さときたら それまでの姿がどうのこうの・・は吹き飛びました。

 

車は乗ってみないと解らない・・・・ラジカセも聴いてみなければ(絶対)解らない。

 

断っておくと、私がコノCF-3800についていう(音の良さ)というのは 他メーカー、ステレオラジカセなどで有名な音の良さとして言う部分からは少し離れます。決して澄み切った高音が果てしなく伸びるような・・とか、ステレオワイド感の拡がり方が素晴らしくて・・・ではありません。高音質と言う点でも他に上がありますし、パワーについても これでガンガン鳴らす・・というのは無理があり、そういうのを求めるのなら他の種類で探すのがベターです。

 

コノCF-3800は ステレオで出る音楽の表情(真の部分の音の良さ)を崩さない範囲での+適度なステレオワイド感であって、音に質感があるという点で めったに他のラジカセでは聴けない部分があるのです。

 

どう表現したところで実際聴かないと解っては貰えないのですが、私の経験から説明すると 数々の音の良いラジカセを聴いて(今日はコレ・・・今日はアレで・・)の後、それはそれで満足するのに、なぜかその後にコレを聴きたくなる・・・・・というのが 最も適切な表現かもですね。

 

今の所 予備機も保存してるのですが 写真に出したCF-3800の方は右肩のモードスイッチ部(ステレオ〜モノ)切り替えツマミ部が欠損してます。しかし音の面で 姿は完全美品の予備機より こちらが上でして(笑) ラジカセで音を楽しみたい人間としては 姿は気にはなりません。

 

もしSONY製ステレオラジカセで 音の面で私にどれか一つだけ選べと言われたら なんの躊躇もなくCF-3800になります。

 

コレも例にもれず、実機を持ってみると かなり重い部類です。興味が出て収集に動き出すと 実際、側面の飾り(金属プレート)が無い場合がほとんど。中身は一部の異常がありながらも ある程度分解経験があれば なんとか音は出せるようになる事が多い機でもあります(経験上)。それだけ頑丈でもあるし、昔の日本製の真面目さ?が開けたら解る機でもあると言えるのかも。

 

カセットの音の面で どうしても個体によりヘッド摩耗具合でしょうけど、高音の出方で結構な差がありますが、コレの(カセット使用時間が少なかった奴)をヘッド清掃・消磁、アジマス調整できた時の音の良さは 本当に素晴らしいです。

 

姿を完全に・・・音もなるだけ良い奴にしたい・・・となるCF-3800を一台制作しようとなると 数個のジャンクから作り上げる・・・それが一番良いだろうと思います、そういう過程を経る部分に趣味として時間と手間をかけようとする素人修理系には非常に良いラジカセだろうし、出した結果に得る物がある部類かと。高額になるけど専門業者から完全復旧品を買うのも良いのですが、私の場合、一度コレでゲットしたんですが、カセットの音はどう調整しても 私個人で一から組み上げたCF-3800の方が良い音で鳴ります。いかに専門業者とは言え、アンティーク機器は収集した現物の元の個体差はどうしようもないので その辺りには過度な期待はしない方が良いかも。

 

昔の日本製電気機器類がなぜ、あんなにも色々賞賛されたのか・・・・その側面はコレを今扱ってみると また一つ解るような気もします。

Posted by m55qe at 11:16 | Comments (2) | TrackBack (0)
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Comments
<div style="display:none">fjrigjwwe9r2mt_comment:comment_text</div>いくらですか
  Posted by: 安田宏實 at 2013/09/18 12:19:50
<div style="display:none">fjrigjwwe9r2mt_comment:comment_text</div>安田様、お問い合わせありがとうございます。メールにてご案内いたしますので、よろしくお願い致します。
  Posted by: 榊屋管理人 at 2013/09/18 13:19:20


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