秘密基地のオーディオ部門（平成20年から〜）大改革

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
（メーカー名）SANYO （機種名）MR-9550です。

私の中で、日本製アンティークラジカセの中では　最高位の音としてSANYO MR-9600は揺るぎ無いのだが、昔のラジカセの名前で　半端な番号と言うか・・・（ナショナル機でも　RX-5700の下にRX-5650があるような感じ）そういう半端な-50（マイナス50）番号機というモノが　果たして？音としてはどうなのか・・・・・興味が湧くのでした。

RX-5650機については　後日又書くことにして、このSANYO MR-9550は　明らかに名機MR-9600の（マイナス50）番機として気になっては居たのですが、以前　この機を取得したのは良いけれど、ラジオも死ぬ寸前のような感じだし、一番気になるカセットの音もヘッドなのか、基盤上の部品状態なのか　一応動くようにカセットメカを修理して聴けるようにしたが　音としては全然ダメでした。はっきり言って当時は（まぁ〜期待はできないのだろう）と思って、深く追求する気も無くなっていたんですがね。

めったにオークションでも出ないMR-9550であり、出たとしても　内容がイマイチばかりの機にあって、やっとジャンクながら　今回カセットメカを修理してからカセットの音を普通に聴ける状態の奴を基地にて組み上げました。

結果として言うと　カセットメカはMR-9600とほぼ同一状態の物が使われており、その音はMR-9600の系譜を見事に継承してる・・・・というのが私の印象です。MR-9600の中低音が素晴らしい事は以前ここでも書きましたが　その素晴らしさは　このMR-9550でも解り、MR-9600の低音部だけ？分厚さを　少しマイナスしたかな、みたいな印象でしょうか。でも高音〜中音のハッキリ・クッキリ感というか、音の輪郭はMR-9600と比べると　こっちが上のようにも聴こえます。（ただそれは音がMR-9600よりも上である！という意味ではなくて　現在の状態で個体の差があるので、偶然？今回のMR-9550が高音〜中音の面で状態が良かった為か？）というのが正解でしょうか。

それとMR-9600はワイドステレオでの試聴で音場感が良いのですが、このMR-9550も　そのまま継承されております。　当初の（マイナス50番機なんて、こんなもんだろう）は　今回、SANYOのMR機に関しては180度転換しました（笑）

とかくMR-9600が音としては評価の対象になるんですが　明らかにコノMR-9550は　MR-9600に比べて　カセット音で引けを取るモノではないようです。

音が良いとなると　外殻も磨きたくなり（笑）写真のように表面も全解体の上　洗浄、その後金属面の磨きなどしてみて・・・・・現在もカセット聴いてます。残念ながらラジオ部は　AMはまったく受信できませんし　受信可能なFMもステレオでは聴けませんが　妙な事に（笑）モノラルですがFMをコレで聴いてみると、品があるんです・・・・・ただいつまで？ラジオ部が生存可能かは　かなり怪しいのですけどね。

おそらく　中型〜大型機の範囲でラジカセの音に興味がある！という面に関して　コノMR-9550が私としては最後のアンティーク研究機かもしれません。

もし、この機のデッドストック機があれば、カセットをこれで再生するだけの使い方でも　数ある他のステレオラジカセ（標準機として使用する名機達）を　押しのけて（爆）私の部屋で　ずっと鳴らすだろうと思います。それくらい　こいつはワイドステレオ状態で素晴らしい音を出します。無論？MR-9600のデッドストック機が　もし取得できたら　そっちがメインで鳴りますがね（笑）。

それと追記ですが、カセットメカを修理して音が出た当初は　前面の左側のアナログメーターの振れ方が途中までで　右側に比べて音の出方も　左側の音が　イマイチな感じでしたので　以前取得してたMR-9550のアナログメーターを取りだして　換装してみましたら、左側の音のイマイチ面も無事に解消しました。ステレオ機なので　やはり左右同じくらいの音量が無いと残念感が多大ですからね。

今回　MR-9550に関しては　内容調査はまだ書かないで・・・とも思ったんです、それは　もし？この評価でジャンク機のMR-9550が見直されると　取得が困難に（笑）なるかもしれないので。オークションに　またジャンク機でたら・・・・・・私は又、取りに行きたくなるでしょう（爆）やれやれ。