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2014年11月18日 |
平成のラジカセ音探索 ナショナル RX-7000編 |
(メーカー名)ナショナル (機種名)RX-7000です。 ラジカセ友人さんからの依頼品ですが、数年ぶりにRX-7000を開けました。以前、自分でもうボロボロのジャンク品として取得した時は、内部構造の確認と、この機の音の確認、調整が自分でどの程度?いけるのか・・・・それらの確認後、結局は普段使い品には成らなかったので、アンテナ等、他の部品だけ保存してました。今回、その時のRX-7000よりは随分とマシな外装であり、内部もなんとかなりそうな感じだったので、久しぶりに解体を開始、後ろのネジを外して前面のカバーを外そうと・・・・あれ?まだなんか留めてある部分あったっけ?・・・・あぁ〜そうだった、この機は前面下のTREBLEとREC LEVELのツマミを外したら、その奥に六角ナットがあって留めてあったんだ、これが解ってないと解体できませんでした・・・・数年ぶりなので忘れてましたね(爆)。 前面カバーを外せれば、アンティークラジカセを数多く解体した経験あれば、あとはそう難しい構造ではなく、まずはカセットメカの修理・・・ゴムベルトを3本交換し・・あ〜この時のカセットメカの再組立の時、忘れてしまうのがリバース時(テープの巻戻し時)の切り替えを受け持つ小さなプラスチック部を噛ませる事です。これが噛ませてないと組上げてメカを動かし、再生と早送りは可能になっても巻戻しの時にあれ?動かない!と慌てる事になります。ココがある意味、この機のカセットメカ修理の落とし穴かも。 ラジオ面は 元々修理に来た時点でAMがだいぶ弱ってましたが、FMはあまり使ってなかったのか、ビンビンに受信しております、ただやはりチューニングスケールにアンティークラジカセには付き物のズレがありましたので調整。 仮組みの状態で鳴らしましたら、テープもラジオも普段使いには問題はない様子、ただテープに関しては、60分テープの片面30分を最初から最後まで流して再生すると、始まりから15分〜20分あたりになると音が揺れ出します。色々とメカのゴムベルトを変えて試験してみましたが、どうやらモーター劣化なのか?少しテープの巻きに負荷が、ある程度掛かりだすと不安定になるようです、これは結局どうにもなりませんでした。 それと鳴らしてる途中で向かって左側のスピーカーから音が出ない事が頻繁になったので、スピーカー端子を繋ぐ基盤部を見たのですが、その周辺の部分でハンダが割れてるような箇所はありませんでしたけど、ハンダが痩せてるというか 数か所怪しい感じの部分を再ハンダして、組み直してみると音が出ない状態は無くなりました。 さて、前面カバー類の洗浄〜表面のシルバーのツマミ類の磨き等終えて組上げてみて、片方のアンテナが破損してたので、部品取りしてたアンテナを組み、写真のように見事に復活。テープの動きに難がありますが、まぁ〜ラジオ鳴らして置くような アンティーク置物としておくなら十分でしょうか。 久しぶりに音の方も、しばらく聴いてみたんですが 私が普段使い用に押してた同じナショナルステレオ機のRX-5500と聞き比べたら、やはり音の面でも格はRX-7000が上ですね。これがRX-7200になると、全体的に寸法が大きくなりますし、このRX-7000も大型機ではありますが、押しの強い、昔の少年が憧れたビッグラジカセとしては全体的にスタイル面と音の面でもRX-7000の方が上手くまとまってるような感じはあります。 ステレオをワイドに効かすナショナル機の呼び方(アンビエンス)ですが、この効果が出て、よりよ良いテレオワイド音を楽しむには やはりボリュームは、ある程度大きくできる環境じゃないと へぇ〜!いいじゃない!とは・・・ならないかもしれません。 しかし、置いておくだけで絵になるビッグラジカセとして存在感は抜群ですね。 |
Posted by m55qe at 12:56
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<div style="display:none">fjrigjwwe9r2mt_comment:comment_text</div>金子さんお久しぶりです。ほんとに(笑)デカイですけど7200に比べたらマシですかね。おっしゃるようにラジオのチューニングでは同じ思いを経験しております。たぶん周波数幅の両端部位置で調整するコツ?というのか、あるみたいなのですが、私のような素人はその辺はアンティークで(笑)聴けるから合格!で済ませている状態です。
ホントはナショナルRX機では7700をじっくり解体したいのですが、なぜか(爆)違う機種を解体するばかり、来年は!と思ってる次第です。寒くなりましたけど、風邪には御互い気を付けて行きましょうね。 Posted by: 榊屋管理人 at 2014/12/03 20:07:54 |
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アンビエンス効果は良く出ますし、音の綺麗なラジカセだと思います。
モーターの劣化ですが、松下製では2,3度経験があります。本当にウンともスンとも言わないので、モーター交換しか手が無い(汗)。
あとチューナー部。これは松下製でAMバンド系に見られるのですが、ダイヤルを回していて、どう調整しても周波数の推移がどうしても目盛通りにならない事があります。530〜800kHzまでだいたい目盛り通りに調整しても、800〜1100kHzまでは目盛より広く、1100kHz〜1600kHzまでは逆に目盛より狭く周波数が移動する、みたいな。
RX-7000では、AMがどうしても530〜1200kHzくらいしか受信できず、往生した事も。おそらくトラップコイルの劣化だと思うのですが・・・
この頃のアンビエンスは、バイノーラル録音のスピーカー再生はあまり念頭になく、単にステレオワイド機能といったイメージですね。
Posted by: 金子 at 2014/12/03 11:03:11