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2015年3月25日 |
平成のラジカセ音探索 三菱 JR-6000(JEAGAM6000)編 |
(メーカー名)三菱(機種名)JR-6000です。 以前、昔の三菱製でラジオを1台扱ってみた事はあるのですが、ラジカセとしての三菱製は縁がありませんでした。一応ステレオ型ラジカセで興味がある製品は数回ほどオークションでゲットも狙いましたが、ある程度の可動品となると値段も高騰してたし、そこまでの値段入れてまでの所有欲も無かったです。今回のJR-6000もモノラル機ですが、外観としてはさほど私が興味が湧く系統でもありませんでしたが、可動品で安値でゲットできたので試聴してみる事にしました。 ハッキリ言いますが、コレは超穴場でした(笑)。まさに聴いて(え!えっ?!)となりました。 最初に送られて来た時にはライトスイッチを押してもランプ切れ?でライトは点きませんがラジオ試聴・カセット駆動は可で音もちゃんと出てます!という事でした。 それでも外装面で一部汚れもあるし清掃したいし、とりあえず中も開けてみたいし、で開けてみましたが外観の重厚さに負けず劣らず、裏蓋の本体側へのネジ止めの(メス側)がプラスチックに穴明けではなく、ちゃんと金属のメス型が入れてあり経年劣化的にネジ止め構造方面では堅牢さが保てるという、そこで元々の設計方針に二重丸(笑)。 その他カセットメカ部の構造も垣間見て、改めて堅牢さに唸り、綺麗にしてベルトも替えて、ヘッドも清掃・消磁してラジオを聴きます・カセットも聴きます・・・・コレ凄いです。※【基本モノラル機の場合、私の音の好み=一応ラウドネススイッチのON、OFFがある機はON状態で、高音レベルは90%位置、低音レベルは55%位置ぐらいで聴いてると思ってください】 肝心の音の評価で、もう私にはさほど好みでは無かったガンダム系がっちり外殻を持つJR-6000が素晴らしい表情をしてるように思えます。この感じは以前の音の評価で言うと、ステレオ型ラジカセで姿的には好みでは無かった宮古オーディオ(現マランツ)のCRS-4800を修理して初めて聴いた時のようなイメージですかね(それを若干モノラル機なのでマイナスしてください)(笑)。 音の面で具体的に書きますと、昔のモノラル機で基地で今でもオーディオ機のCDプレーヤーからカセットデッキで録音したカセットを聴くのは、何回も書きますがSONY CF-1990とPIONEER RK-888だけと言っても良いのですが、その一角にズドーン!と食い込みます。 最初JR-6000見た時に(なんだクロームテープ使えないのか)と思ってたら、内部のメカを取り出したら、あれ?コレはクロームテープ用の自動切り替えスイッチ?という部分があったので調べたら、コレはホントにクロームテープ用の自動切り替え用の検出スイッチでした。 全体的にラジオ放送(FM放送)を聴いても、カセットを聴いても品の在るような中音〜低音がします。 モノラル機で明るく硬い、いかにも高音質だ!という感じの高音はSONY CF-1990に軍配が上がりますし、高音まで含めての全体的な音の艶という面ではPIONEER RK-888に軍配だろうと思いますが、コノJR-6000の中低音の味のある出方(音の中に品も覗かせる)と、パワーも十分以上に感じる具合はコレだけの存在感でしょうね。 三菱で、オーディオ系と言えばスピーカーのダイヤトーンですが、そのエッセンスなのでしょうかね。オーディオ全盛時代、国産スピーカーでは一目置かれてたダイヤトーンの片鱗が出てるのか?(褒め過ぎです)。 今までモノラル機で久々に(へぇ〜)と思い、AIWA製の昔の奴で所有欲が出たかな、というのはありましたが、このJR-6000は可動品で状態の良い奴を1台所有しておきます!と言い切れる奴です【でも売ってくれと言われたら売るかも(爆)】。 中身を検証して作りが質実剛健で好印象なれど音の面では、あくまでラジオ放送の普段用流し聴き機としてのレベル評価機はありましたが、状態の良いJR-6000を聴く機会があったら、FM放送も味がありますが、カセット(高音質録音した物)まで含めて御試しください。 今まで(ジーガムか・・・BCL系ラジオ機ならね・・)だった事は私には完璧に落とし穴でしたね。 |
Posted by m55qe at 21:50
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<div style="display:none">fjrigjwwe9r2mt_comment:comment_text</div>金子さん、コメントありがとうです。JR-6000はホントに久々の(え!!)が出ましたよ(笑)。各個人、ラジカセにもある程度の固定観念が修理も多くこなすとできると思いますが、こういう出会いがあるから色々と手を出してしまいますね。まぁ〜一種の病気ですから仕方ありませんがね。
それとJR-6000の外観から金子さんがおっしゃるように(なぜ?)な配置がありますが、大昔に三菱車(ギャラン煤jに乗ってた時に非常に個性的というか、大手のマネ部分はしっかりとありながらも独自路線があるのを洗車してた時に感じた事を思いだしました。車は洗車を隅々まですると各社の考えがよく解ると言われたのもホントだな〜と思ったものです。 あの頃の三菱は(人間工学的に理想的な配置)のスイッチ類を謳い文句にしてましたが、ラジカセにも?そういう面があったんでしょうかね? しかしラジオチューニングは、他の機に馴れてる手だと絶対にあそこには行かず、あぁ〜と2度手間になります(笑)、ボケ防止に(爆)よいかもですが。 私も【昭和40年男】はラジカセ特集があると必ず購入しておりますよ。JR-6000もしっかりと音の面も小さいながら書いてありましたね。しかし昭和40年男の表紙のおかげで、オークションにナショナルRX-5350が数台続けて出てましたので考える事は同じなのだろうと(笑)思ってしまいました。状態の良い奴は値段も7万円で落ちてたけど、音だけの評価では私には(高額過ぎ)ですね。 先日、私が手に入れる少し前に綺麗なJR-6000がオークションに出てましたが、8500円くらいで落ちてました。今回、自分でも実機を聴いてみた事もあり、これからは要チエック機になりますね。 私の世代だけでなく、中学生になった甥っ子も(また!新しいラジカセじゃん!)といってJR-6000を聴いてましたが、なかなかの高評価をしてましたよ。耳の若い(笑)世代にも音は良いという事みたいです。 Posted by: 榊屋管理人 at 2015/03/31 20:03:18
<div style="display:none">fjrigjwwe9r2mt_comment:comment_text</div>ん〜私のRQ-4370も出品すれば高く売れるかしら?なんて(笑)。売らないですが。
NationalのSTATION系はRX-7000の修理をした事がありますが、調整しても周波数目盛と針の位置が合わないという事がしばしば起きます。最悪聞こえなくなる(汗)。 当時多用していた「トラップコイル」の不具合と思われ、ナショナルの70年代のアナログチューナーなラジオやラジカセは、同じようなリスクを抱えていると思います。RX-5350もアナログチューナーなので、高額落札してある日突然、そんなトラブルに悩まされないといいのですが。 あとRX-5350やRX-5700以降で少し不満なのは、RQ-548→RQ-568→RS-4350→RQ-4370と使われていた「無共振センターキャップ付フリーエッジスピーカー」を止めた事でしょうか。センターキャップが普通のメタルキャップになっていて、これが少し残念。 まあお金のかかっているスピーカーであった事は見て容易に想像がつくので、仕方のない事だったかとも思います。 Posted by: 金子一 at 2015/04/01 12:04:40
<div style="display:none">fjrigjwwe9r2mt_comment:comment_text</div>金子さん、こんばんは。ん〜私も金子さん所有のRQ-4370は出品するよりも金子さんの下で(良さを理解してくれる御主人様に)可愛がってもらえる方が良いと思いますね(笑)。
私等世代の場合、どこかに不具合がでても(なんでかな?)という事で、各自の可能な範囲で調査して・・・それも愛があるからこその(笑)趣味範囲でありますし。 こちらのラジカセ仲間の間でも(このようなラジカセを再び今の技術も含めた上でアンティークの良い部分は踏襲したまま、ラジオ受信やカセットの高性能化にチャレンジしてくれるような製品をメーカーが作ってくれたらね〜)という話が出ます。 まぁ〜100%それは適う事もない現代の夢ですが、各方面でも、コアな部分でありながら極端にレベルの高い製品を少量生産だから高額なのは納得の上で欲しいと思う人が多い世の中なので、製造業方面の考えに変化が出ないかな・・・という期待はあるんですがね。 株価と株主の為の売れる製品とかばかりじゃ、私みたいなオヤジはこれからもアンティーク・ラジカセとしか付き合えないかもしれませんが(爆)。 若い頃、あの当時の技術が以後どれだけ発展した21世紀になるのか・・・と思っていたら、現実は誰でもが扱いやすく!ばかりに偏ってしまい、肝心の部分はブラックボックス化で(素人さんは御断り!)的になってしまい、面白くない時代になった感があります。 とか愚痴りながら・・・・・・今夜もラジカセを磨いてます(笑)。 Posted by: 榊屋管理人 at 2015/04/01 21:29:07 |
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しかしデザイン上、なぜ正面左下にレベルメーターとラジオダイヤルを配置したのかは未だに謎です(笑)。確かに個性的にはなりますけど。
私の中の「日本三大モノラルラジカセ」は、SONY CF-1990・National RQ-568・PIONEER RK-999なのですが、ここにJR-6000も入ってくるかもしれません。
さてもう読まれていると思いますが、雑誌「昭和40年代男」のラジカセ特集、今頃買って読んでいます。JR-6000も掲載されていますね。
自分のメインステレオラジカセ(RQ-4370)が選ばれていたのは驚きでしたが(発売期間も短いし、結構レア)、限られた紙面の中でどのラジカセをセレクトするか、編集者も苦労しただろうな、と思います。
Posted by: 金子一 at 2015/03/31 11:23:00