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2005年7月12日
甲子園めざして 最後の夏
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 先日、新聞に高校野球兵庫県大会の各校のメンバー表が載っていました。甲子園に出る!と言ってこの高校に入学したK君の名前はそこにありませんでした。3年間苦しい練習に耐え抜き最後の夏を迎えたのにベンチ入りが出来ないのです。
 今日の夕方、彼の高校のグランドの横を通ったので、フェンス越しに中を覗くと必死で練習する高校生が見えました。Kを探しましたが、なかなかわかりません。同じユニホーム姿なので区別がつきにくいのです。でもしばらく見ていると、声とその仕草で、Kを確認できました。Kはレギュラー組が練習しているのをランナーとしてサポートしたり、必死で声をかけていました。メンバー入り出来なくて、くやしいはずなのに、チームのために一生懸命に動いている姿に胸が熱くなりました。Kのユニホームの背中にはこんな文字が大きく書かれていました。「すべては夢のために 限界に挑戦!」・・・・。そんな彼の姿が私には大きく見えました。
 
 夜、Kにメールを打ちました。何度か返信を繰り返しました。
仲 「今日練習見てました。自分のおかれた立場でよく頑張ってたな。えらいぞ。21日の試合は応援に行きます。」
K 「気づいていたんですが、あいさつできなくてすみませんでした。野球がやりたくて出来ないのってつらいです。でもチームが勝つことを願ってがんばりたいです。」
仲 「あいさつなんて気にしなくていいよ。今つらいだろうけどあの姿勢は立派です。心も体も大きく成長したなと感動して見ていました。おまえはすごい奴や。あと少しですが、チームのために自分のために全力でがんばれ!」
K 「野球引退したら、飯とかいっしょにいきましょう。」
仲 「思い切り食べさせてやるからな。楽しみにしといて。」
K 「やったあ。ところで先生、教育委員会辞めたんですか?うわさで聞きましたが。」
仲 「そうやねん、自分から辞めました。辞めさせられたんとちがうで。自分で新しいことを始めています。若い先生たちのセミナーもやっています。詳しいことは今度話すから。」
K 「そうなんすかあ。なんか先生らしいすねえ。なんか僕なりに心配してました。やっぱ先生は教えていないとね。それが僕の好きな先生なんすから。自分もいつか免許とって仲島セミナーに行けるようになりたいです。」
仲 「仲島セミナーにK先生が来てくれることを夢みています。待っていますよ。」
 
涙が出そうになったメールのやりとりでした。
 
Kのことは、このHPの「こんなこと書いてます」の「子どもたちの可能性は42.195km」という文の中に書いています。もし、よければ読んでください。
 
 
 
 
 

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Posted by naka602 at 22:39 | TrackBack (0)
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