fjrigjwwe9r2mt_entry:entry_text 今日は、兵庫国体「少年ボクシング」の会場に応援に行ってきました。 9月に友野聡一先生(兵庫県少年ボクシングチーム監督)からハガキが届きました。 「数年前には恥ずかしくて初詣の絵馬にも書くことをためらった『全国制覇』が手の届くところにあります。選手たちの『拳に賭けた夢をつかむ」 ために頑張ります」 友野先生は年下ですが、私が尊敬している先生です。私は小学校、友野先生は中学校、道をはさんでの小・中学校の同じ同和教育推進教員として一緒に活動してきた仲間です。 もう15年くらいのつきあいになります。 よく小中連携が大事といわれますが、ほとんどの場合はカリキュラムの系統等のハード面の連携が中心です。私たちももちろんハード面の連携もしていましたが、一番大事にしていたのは、「子どもの理解」でした。 「小中9年間で一緒に子どもを育てよう」 を合い言葉にして、あの子この子たちを同じ見方で、同じ方向を向いて一緒に関わっていきました。 小中でよく連絡を取り合っていましたが、ある時、急な事件が起き、すぐにその子の家に急行すると、そこには友野先生もすでに駆けつけてくれていました。「連携や共通理解」とは、こういうことかなと何だかうれしかったことを今もよく覚えています。 その後、私は他の小学校を経て市教委に、友野先生はやんちゃな子を追って、なんと定時制高校(夜間)に転勤し、その学校のボクシング部の顧問になりました。 ある日の夜、私は練習を見学させてもらいました。ボクシングって間近で見るとホント凄いです。あのスピード、あの音に圧倒されました。子どもたちのパンチをグローブでバンバン受け止める友野先生の姿は、まさに「教師が子どもを受け止める姿」に私には映りました。やんちゃな子や心が傷ついた子が、思いっきりぶつかっていき、それを友野先生が体ごと受け止めているのです。感動のシーンでした。 初めての卒業式、友野先生から「見に来てやってください」と連絡が入り、私は初めて夜間高校の卒業式に出席しました。いろんな服装いろんなパフォーマンスをしてくれる卒業生に涙が出るほど笑わせてもらいました。そして最後に一番やんちゃな奴が答辞を読み上げます。今度は感動の涙が頬をつたっていきました。 そんな子どもたちを育てている友野先生です。 今日はボクシングの最終日。6年目にしての念願の全国制覇についに手が届きました。 「友野監督、本当におめでとうございます!」 子どもたちのがんばりに大拍手です。ホンマいいシーンを見せてもらいました。 会場には友野先生の奥様、そして息子ちゃんも応援に来ていました。私は息子ちゃんに思わず言ってしまいました。「お父さん、かっこいいなあ」 息子ちゃんは少し恥ずかしそうに笑顔を見せながら小さくうなずいてくれました。
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