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2007年9月24日
堀井隆水先生を偲ぶ
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 兵庫県人権教育研究協議会の会長である堀井隆水先生が亡くなられてから1ヶ月半が経ちましたが、先日、堀井先生に指導を受けていた学校から私に連絡がありました。今度の人権教育発表会では堀井先生と同じ考えの仲島にお願いしたいという依頼でした。堀井先生の後を受け継ぐとは、本当に光栄なことですが、大きなプレッシャーでもあります。
 
 堀井隆水(ほりい りゅうすい)先生。 兵庫で同和教育、人権教育に関わってきた人は誰もが知っている大御所です。兵庫県の同和教育・人権教育をつくってきたのは堀井先生です。全国に先駆け、同和教育を人権教育として再構築をしてこの教育を推進していった大先生なのです。
 今から15年前、まだ人権教育という言葉は、同和教育の世界ではタブー視される時期でしたが、その時からいわゆる 「差別の氷山」 の海水部分の大切さを説き、兵庫県の同和教育副読本「友だち」を大改訂された中心人物が、県教委地域改善対策室長だった堀井隆水先生でした。当時、同和校に勤めていた私は、この大改訂に大反対をしていました。 「同和が薄くなっている。こんな生ぬるい教材はだめだ」 と県教委にくってかかっていました。 その後、自分が同和校で実践を重ねながら、この改訂の趣旨が理解できるようになるまで2,3年かかりましたが、それ以降、私の中に堀井理論が根付いていったのです。
 その後堀井先生は、あの駅伝で有名な西脇工業の校長を経て、柏原高校長を最後に退職されました。退職されたあとも武庫川女子大学教授として、またそのあとは兵庫県人権教育研究協議会の会長として、いつまでもこの教育のために命を捧げて頑張ってこられました。
 
 私の講演のモデルは、何を隠そう「堀井隆水先生」の講演です。人権・同和の講演で、初めて心にストンと落ちるお話だったのです。難しい人権ではなく、身近な人権の話、それも夫婦や親子の関係や地域、学校での取り組みこそが大事だと例を出しながら、時には笑わせながら話されるのです。「差別の氷山」 をわかりやすく説いてくださるのです。そしてなにより堀井先生自身が実に生き生きと話される姿に心が動かされていくのです。
 
 68才というあまりにも若すぎる死に、大きなショックを受けましたが、堀井先生を尊敬していた者の一人として、私はこれからも全力で頑張りたいと思っています。
 堀井隆水先生、安らかにお眠り下さい。
 

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Posted by naka602 at 16:02 | TrackBack (0)
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