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2009年1月10日
工業高校・定時制高校の研修会
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 今日は県の工業高校・定時制高校の工業部会での研修会に参加してきました。
土曜日の午後、約60名の先生方それも野郎どもばっかりのエエ?雰囲気の中での研修会そして懇親会でした。
 研修会では、私が出会ってきた子どもたちや保護者との関わりについての話をしたのですが、高校の先生方が涙を流しながら聞いてくださいました。ごつい顔した先生が涙を流している姿に私も泣きそうになってしまいました。
 
 懇親会は楽しかったです。とってもいい雰囲気でした。
工業高校や定時制高校の先生方は普段苦労が多い分、つながりも深く、みんなの心が一つになっている気がしました。(「拍手を1回!」もばっちり合いました)
 
 普通科や進学コースの高校とは、まったく違う世界がそこにはあります。もちろん工業高校として「ものづくりコンテスト」で力を発揮したり、部活動でいい成績を残している工業高校もありますが、自尊感情の低い子や家庭状況や経済状況がいいとは言えない子どもたちもたくさんいます。そんな子どもたちを毎日抱きしめてやっている教師がいます。毎日家庭訪問に行く教師がいます。教科書には載っていない人生を語る教師がいます。すると、授業中ずっと寝ていた生徒や、平気で携帯をしていた生徒、ジュースを机の上に出していた生徒が、だんだんと前を向くようになっていく。ここには俺の居場所がある、あのセンコウは俺の味方や、仲間っていいもんや・・・そんな「優しさの貯金」がたまっていく。そして自分で自分の道を力強く歩んでいくのです。
 懇親会ではそんな話が飛び交いました。大声で笑ったりお互いに涙したりするのです。
「仲島先生の話ようわかりました。教師の仕事は足でかせぐんですわ。教育は今日行く。ホンマその通りです。私ら毎日しんどいけど楽しいですよ。エエ生徒ばっかりですわ」
この懇親会で、何人の先生と握手したことか・・・・。なんか心がつながりましたわ。
 
 最近は、学力テストをはじめとして有名大学にどれだけ合格者を出すか躍起になっている公立高校のことや、高校の英語の授業は全て英語でするという文部科学省の考え等、何かと目先の学力について話題にあがっています。もちろんこの学力もすごく大事です。でもなにかおかしい・・・・そう感じているのは私だけでしょうか。
 
 今日の先生方の中には、担任と教え子の関係の先生が3人ほどいました。自分が卒業した工業高校に、教師となって帰ってきているのです。そして恩師とともにしんどい子どもたちと向き合っているのです。 なんかそんな姿に感動してしまった私です。
 
 

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Posted by naka602 at 17:26 | TrackBack (0)
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