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2009年5月2日
私は「こいのぼり」の係
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 昨日は和歌山県田辺市に行きましたが、特急電車の車窓から 「鯉のぼり」が気持ちよく泳いでいる姿をたくさん見かけました。 あーいいなあ、この風景って。
見ているこちらまで気持ちが軽やかになります。ホントいいものです。
 
 そんな「鯉のぼり」を見て思い出したことがあります。
先生になりたての頃というのは、校務分掌(教務、研究、人権、などの仕事)はあまり難しいものは割り当てられません。私が新任の時もそうで、部会でもたいした仕事はしていなかったのですが、私一人だけに割り当てられた大事な仕事があったのです。
 
 それが、毎朝の「鯉のぼり」揚げ でした。5月の1か月間、毎朝8時に運動場のポールに「鯉のぼり」を揚げ、夕方5時に「鯉のぼり」を降ろすのです。これが意外に簡単そうで難しいのです。特に降ろす時に「鯉のぼり」がポールに絡まりなかなか下がりません。そして降ろした後はたたむのですが、これも大変です。大きな「鯉のぼり」をいったん広げてたたんでいくのですが、きれいにたたまないと翌朝うまく揚がらないのです。そんな大変な?仕事ですが、6月になり、揚げなくなると急に寂しい気持ちになってしまいます。
 運動場のポールに「鯉のぼり」が元気よく泳ぎ、その下を子どもたちが元気に走り回っている姿は、思わず微笑んでしまう温かい光景です。私はそんな季節が大好きです。
 
そして、 
新任校から次の学校に転勤した時、その学校には「鯉のぼり」がありませんでした。なんだかとっても寂しくて、私は教頭先生に相談し、地域の大きな会に「学校に鯉のぼりを寄付してほしい」と大胆な申し入れをしたのです。するとナント即OKが出て立派な「鯉のぼり」を買って下さったのです。「やっぱり言うてみるもんやな」と思いましたね(笑)
 
ということで、
私は新任から10年間、2校にわたって運動場のポールに「鯉のぼり」を揚げ続けたのです。これが、私の青春時代のよき思い出です(笑)
 
 
※そんな「鯉のぼり」ですが、今から5年ほど前には、ジェンダーフリーや男女共同参画社会の趣旨に反する 「昔ながらの封建的な家族制度の象徴」 として非難された経緯があります。「鯉のぼり」を上から見ると家族内の身分を想起させるということで、わざわざタテに並べるのをやめ、横に並べて吊るすという方法をとった自治体もありました。同時に、そんな伝統文化まで拒否するのかというジェンダーフリーバッシングもおこりました。
 私は、鯉のぼりもひな祭りも、温かい行事だなと思っていますし、そんな機会にこそ男女の事や家族の事を考え、尊敬しあう機会にすればいいなあと思っています。
 

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Posted by naka602 at 19:49 | TrackBack (0)
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