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2009年9月7日
長野オリンピックのこと
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午後6時からあっという間に5時間、店を出たのは午後11時でした。
 
「先生が僕に走ることのおもしろさを教えたくれたんだ。だから今度先生と一緒に走りたいので〇〇ハーフマラソンの申込書も持ってきたよ」 と言うナオキ。
「最近、奈良や京都の古い建物のロマンに魅かれています」 と言うユウタ。
「やっぱり先生の一番の思い出は火曜と金曜の体育やった」 と言うタカヒト。
「建前の面接は苦手で、つい本音を言ってしまうので就活は全敗」 と言うミズホ。
「一流企業の内定もらったけど、なんかイヤな感じで迷ってる」 と言うシズカ。
 
そんな教え子5人と、楽しいひと時を過ごしました。
彼女たちは、高須南小の4年1組の子どもたちです。
今年で22歳、タカヒトのほか4人は大学4回生で来春から社会人です。
 
5人で、5時間しゃべり通しです。いろんなことを思い出し、笑っていたのですが、
長野オリンピックのスキージャンプ団体戦の話は盛り上がりました。
 
覚えているかな? あの猛吹雪の中の原田の失敗ジャンプのあと、原田の2回目は起死回生の大ジャンプがあり、ラストは船木が華麗なフォームで決め、日本が逆転優勝、金メダルに輝いたあのジャンプ団体戦です。
 
あの日のテレビ放送は、午前9時半から始まったのですが、
せっかくのオリンピックだし、日本が優勝しそうだし、
少しくらい子どもたちに見せてやろうと思い、私は教室のテレビをONにしました。
出だしは良かった日本ですが、原田のまさかの大失敗ジャンプで暗雲がたちこめます。猛吹雪で中断するのですが、どうなるか心配で心配で、テレビはついたままです。そして起死回生の大ジャンプに教室は大騒ぎ。逆転優勝するともう最高の盛り上がりで、あたかもジャンプ会場にいるような錯覚にもおちいるのです。結局9:30〜12:00まで、ずっとテレビを見続けたという4年1組でした。
 
今、考えれば・・・・・こんなことは許されないですね(笑)
3時間授業をせずに、オリンピックを見続けたのですから・・・
今ならきっと保護者からのクレームもきたでしょう。
 
翌日、ある保護者から、こんな連絡帳がきました。
「家で、テレビでスキーのジャンプを見ていました。日本チームの頑張る姿に感動し涙が出ました。こんな様子を子どもたちに見せたかったなあと思っていました。午後、子どもが帰ってきて 『今日学校でジャンプ見たよ。すごく盛り上がったよ。よかったよ』 と話してくれたのでびっくりしました。と同時にとってもうれしく思いました。テレビを見せてくださってありがとうございました」
 
まさかまさかの連絡帳ですね(笑)
実はこの件に関するクレームは1件もこなかったのです。
(心の中で思っていた人はいたかも・・・・・)
 
そんなことを思い出しながら、
今だったら、先生は処分されるかも?って話すと、
教え子たちはフォローしてくれました。
「だって、あの時、先生は、テレビを見ながら、みんなに地図帳を出させて、
この国はこの位置にある、この国の国旗はこれ、ここの気候はこんなふうだ。
って説明していたよ。一応授業をしていたよ」
 
ナンテいい奴らなんだ・・・(感謝)
楽しい4年1組でした。
 
 
※長野オリンピック スキージャンプ団体戦 1998年2月17日
金メダル 日本チーム  岡部、斉藤、原田、船木
銀メダル ドイツ  銅メダル オーストリア 
 
原田選手の言葉
「みんなで助け合って、ここまできました」(金メダル直後)
「『ガンバレ』の声がプレッシャーになったことも確かにありました。
それでも僕は、若い人たちに『ガンバレ』と言ってあげたい。
だって、その声に支えられて、僕は夢を実現できたのだから・・・」(五輪後)
 

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Posted by naka602 at 17:25 | TrackBack (0)
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