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2010年3月9日
決して見捨てない
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TVでこんな特集がありました。
大阪府立H高校の教師集団の取り組みでした。
3年間で100名ほどの退学者を出していた府立H高校が、退学者を20名までに減らした
というのです。(それでも20名も出るのですが・・・)
 
大阪の公立高校は、完全に縦割りです。
橋下知事の卒業したK高校は大阪のトップ校です。有名大学に多数合格者を出します。
一方今回紹介されたH高校は、大阪の底辺校、大学進学どころではない学校なのです。
授業の前に生活指導が必要なのです。生徒指導上の問題も起こしてしまうのです。
 
教頭先生が、若い先生たちに話していました。
「この学校の生徒たちをみると 「何しているんだ!」 「ヒドイ!」 と思うかもしれない。
 でも家庭訪問をしてみてほしい。するとこの子たちの背負っているものが見えて
 くるから・・・。 この子たちを叱るだけではなく、この子たちに声をかけてやってほしい。
 この子たちの話を聞いてやってほしい・・・。そしてほめてやってほしい・・・」
 先生たちは、朝の登校から生徒と接します。遅刻してくる生徒に向き合います。授業を
 抜け出す生徒に話しかけに行きます。校長先生も教室に入って寝ている子の肩に手を
 かけてやっています。
「それは、甘やかしすぎだ」 という声もあるそうですが、先生たちは
「今まで大人にかまってもらわず生きてきた子は、子どもをかまわない大人になって
 しまう。 だからこそ今、大人にかまわれる幸せを少しでも感じさせてやりたいのです」
 
橋下知事の卒業した府立K高校には、そんな子はほとんどいないでしょう。
教師が「勉強しろ!」って言わなくても自分で勉強する生徒がほとんどでしょう。
生徒指導で教師が振り回されることもないでしょう。
家庭訪問も必要ないだろうし、退学者なんて出ることは稀でしょう。
でも、
卒業式で、教師と生徒が抱き合って涙を流すこともないでしょう。
 
 
退学者を減らす取り組みを必死でやってきたこの府立H高校は、
来年度から予算を減らされ、独自でやってきた30人学級が維持できなくなるそうです。
「なんでや!」 「なんで減らすねん!」
 
テレビキャスターが言ってました。
「橋下知事、この特集を見ていますか。よく見てくださいね」 って。
 
 

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Posted by naka602 at 08:00 | TrackBack (0)
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