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2013年9月10日
絵本「ええところ」
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絵本 「ええところ」  作・くすのきしげのり 絵・ふるしょうようこ

今年の夏の研修では、この「ええところ」の読み聞かせをよくしました。PTA相手ではありません。教師向け、特に中学校の先生がいる研修でよく読みました。中学校の先生方に「騙されたと思って授業を5分だけ削って、この絵本の読み聞かせをしてみてください」ってお願いしました。

私は曲里(まがり)先生に出会うまでは、高学年では絵本の読み聞かせをしていませんでした。でもしてみると、あの子がこの子が一番前で目を輝かせて聞いてくれるのです。そして生活の様子にも変化が見えてくるのです。絵本は小さい子のためだけではないのです。むしろ大きい子にこそ読んでやらないといけないのかもしれません。

いじめをなくすために「道徳授業の充実を」と文科省は言っています。もちろん道徳授業の充実は大事です。でもそんな時に、たった5分や10分で心が揺れる絵本の読み聞かせをしてみてほしいのです。きっと子どもの変化に驚かされると思います。

国語の先生が読み聞かせをするのは違和感はないでしょう。でもごつい体の真っ黒に日焼けした体育の先生が読み聞かせをするとどうでしょう。子どもも違和感はあるでしょうが、こんな素敵な姿もないと私は思うのです。そんな素敵な体育の先生からは体罰なんてあるはずはありません。



「ええところ」の読み聞かせをしながら、
いつも涙が出そうになるところがあります。
「わたしはわかってる。やさしいのはともちゃんや。・・・」
このシーンはダメです、油断をすると涙声になってしまうのです。


私が22歳の時、教師になって初めて買った絵本は
斉藤隆介の「火」という絵本でした。
それを3年生の子どもたちの前で読んだ時、
不覚にも涙声になってしまいました。

「ええところ」を読みながら、
あの時の「火」を思い出してしまう私です。 


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Posted by naka602 at 15:36 | TrackBack (0)
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