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2014年2月23日
小中連携と戦友
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またまたブログの空白でご心配おかけしました。元気に仕事をしていましたのでご安心ください。原稿締切、泊りの仕事そしてオリンピック観戦でなかなか書けずにいました。


さて先日、
ある高校の講演会に行ってきました。髪の色もいろいろ、服装もいろいろ、聞く態度もいろいろ、年齢もいろいろ・・・でもみんな熱心に聞いてくれました。
その高校のT先生とは、もう20年来の付き合いです。

私の小学校と道1本隔てた中学校にT先生はおられました。
今でこそ小中連携という取り組みは全国的ですが、私の小学校とT先生の中学校は、その頃から小中連携はしていました。というか小中連携せざるを得ない状況だったのです。当時の私たちの合言葉は「小中9年間で子どもを育てる」ということで、いろんな事情を持った子どもたちを小中の先生が一緒に関わっていました。月1回の定期的連絡会はもちろん、何かあればすぐに連携をしていました。

特に、私が5、6年と持った子どもたちを、T先生が中1、2、3年と持った5年間は密度の濃い連携となりました。中学校の学年通信は毎日小学校にも送られてきて、私たちは中学生が今何をしているかは、いつもわかっていました。参観日や行事にはもちろん参加して、かわいい教え子たちを見守っていました。いい時の応援はもちろんですが、問題があった時には、小中の先生が一緒に家庭訪問に行くこともありました。T先生と一緒にA子(中学)B子(小学)姉妹を大阪の親戚の家に連れていったこともありました。


これまでなら、
小学校の教師は、
「あの子はいい子だったのに中学校で荒れた。中学の先生は何をやっているのか」
中学校の先生は
「小学校の時に、ちゃんと基礎学力もつけていないし、甘やかすからだ」
とお互いをけなすことがよくありました。

でも連携を進めていくと、小学校の大変さも中学校の大変さもお互いが理解する
ようになり 「けなし合う」 のではなく 「助け合う」 関係になっていきます。
私たちの小学校とT先生の中学校はまさにそういう関係でした。
小中連携といえば、すぐにカリキュラムの連携などの話が出てきますが、
そんな机上のことではなく
「一緒に子どもを応援していく」姿勢をもつことでした。
「俺のことを小学校の先生も中学校の先生も応援してくれている」
そんな小中の先生の気持ちが子どもたちを育てていくのだと思います。



T先生はその中学校のあと、自分から希望して、厳しい状況の高校へ転勤され
ていきました。今回は、そんなT先生の高校で久しぶりの連携の仕事でした。
午前と午後の2回90分×2の授業をしてきました。

そして終わったあとは、教員準備室で5時過ぎまで、教育談義をして
勤務時間が終わると同時に、T先生と一緒に学校から飲み会へGO!

「電車に乗りましょうか」と私が誘うと「これくらい歩きましょう」と
電車2駅分を歩きました(笑)
そして6時前に飲み屋さんの到着。そこからカウンターでベラベラしゃべって
いると、もう10時前です。あっと言う間の4時間です(笑)
「そろそろ出ましょう。明日私は大阪、T先生は東京だから・・・」
店を出て電車に乗ろうとすると、T先生は
「酔い覚ましに歩きましょう」
またまた一駅分歩きです(笑)
そしてかつて一緒に格闘した校区に入っていきます。
「あのラーメン屋はまだありますかね?」 とT先生が聞くので
「まだありますよ」 と言うと、うれしそうに
「じゃあ、あのラーメン食べましょう!」 もう完全に酔っぱらい状態(笑)

あのラーメン屋さんに着きました。
この学校に勤めた教師なら一度は食べたことのあるラーメン屋さんです。
このラーメン屋さんで腹ごしらえをして、夜の仕事をしました。
仕事が終わったあとには、夜食にこの店のラーメンです。
ここのラーメンは、最高に美味しいのです。
こんなこともありました。中学生S君が夜の学習会を逃げ出したので、私は
追いかけていき、捕まえた後にこのラーメン屋さんに連行して、ラーメンを
食べさせたことがありました。
その時のS君は、ラーメン食べながら、涙をうかべて
「先生ありがとう」
って小さい声でつぶやいたのです。
S君を、私は担任もしていないし学年も違いました。でも連携でS君の
ことはよく知っていたのです。

T先生と思い出の「ラーメン卵入り」をスープまで飲み干して
やっと帰りの駅に向かうのですが、T先生はまた「歩こう」と言うのです。
そして結局全部で5駅分ほど、男同士のおっさん2人が歩き通しました(笑)
駅でのお別れは、まるで恋人同士のように、別れを惜しみ、いつまでも
手を振っていました(笑)アホや(笑)
もう時計の針は12時に向かっていました。


戦友っていう言葉を使うと怒られるかもしれませんが、
私とT先生はまさに戦友です。
今日はそんな楽しい(苦しい?)思い出にふける一日でした。










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Posted by naka602 at 21:18 | TrackBack (0)
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