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2015年10月6日
be PROUD 立花南6年
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運動会の花でもある組体操ですが、私が現役のころにはなかった大人数での巨大ピラミッドが流行りのように全国に広がり、それに伴う事故も発生し「組体操は百害あって一利なし」そんな批判も出るようになりました。大阪市では今年から段数を制限する通知も出されました。そんな中、先日八尾市の中学校での巨大ピラミッドの事故が全国放送で流れました。10段ピラミッドが崩れ落ちる衝撃の映像でした。そして「組体操批判」の代表とも言われている大学のU先生からも「またも・・」と批判のコメントが出されました。

私自身、組体操の教育的価値を十分認めており「組体操推進」の1人ですが、この「巨大ピラミッド」にはずっと疑問がありました。5段より10段の方が凄いです。でも「段数」を競ってはいけないのです。「流行り」でしてはいけないのです。事故が起こってはもとも子もないのです。


先日見てきた尼崎市立立花南小学校の組体操は
そんな「組体操批判」の方々に見てほしかった素晴らしい組体操でした。
「組体操は指導要領に載っていないのでする必要はない」
そんな批判も吹き飛ばすくらいの感動の組体操でした。

立花南小の6年生と先生は全員お揃いの黄色のTシャツです。
その胸には学年目標「be PROUD〜誇りを持って〜」が輝いています。

今回の組体操は、あのミュージカル「ライオンキング」仕立てです。
こんなミュージカル仕立ての組体操は初めて見ましたが、
子どもたちは恥ずかしがらずに堂々とミュージカルスターのように
声を出し身振り手振りで演技もこなすのです。そしてその間に組体操が
組み込まれているのです。
誰がこんな構成を考えたのでしょうね。凄いです。
その先生は、きっと何度も何度も劇団四季の公演を見に行き、研究したの
でしょうね。
また組体操は基本の演技をうまく組み合わせているのでとてもきれいなの
です。どでかい目立つものを作らなくて、単純でも基本の技がそろって
いればむちゃくちゃきれいなのです。組体操としても最高の演技なのです。

この組体操の副題は〜We are sinba〜 私たちはシンバ(主人公)
一人ひとりが主役になるんだ! 
そんな担任の先生の強い願いが込められています。

まさに立花南の6年生の一人ひとりが主役になっていました。
みんなみんないい顔でいい表情で演技をしているのです。
みんなにこやかなのです。一人残らずです。
まさにミュージカルスターです。劇団立南(たちみな)です。

終了後の挨拶は、劇団四季のカーテンコールそのものでした。
まずは6年全員がみんなで手をつなぎ、みんなでお礼の挨拶し、
そして今度は順番に本部前でグループごとにポーズをとってから
退場していきます。
その時の子どもたちの「どう、わたしたち、いいでしょ」と言わんばかりの
自信に溢れた素敵な表情は「be PROUD 誇りを持って」が具現化された姿でした。

私の隣りにおられた地域のおじさんは
「もう感動の一言や、いいものを見せてもらったわ。この子たちは地域の誇りや」
そんな言葉を涙ながらに話されていました。


こんな組体操を作り上げるのには、相当な時間を費やしたと思います。
もしかしたら他教科の授業時間を削ってまでも練習したのではないかと
思います。そこに批判はあるかもしれませんが、私はそれ以上の成果が
あったと確信しています。この成果が今後の生活に必ず生きていきます。
カリキュラム通り、時間通りにすることも大切ですが、1年に一度は勝負
する時があるのです。勝負をかけて時間をかけて取り組んだものは、
その後の人生に大きな影響を及ぼします。
立花南小の6年生は、あと半年の小学校の生活をきっと充実したものにして
くれるに違いありません。


立花南小の6年生のみなさん、
素晴らしい姿を本当にありがとう!
あなたたちは、尼崎の誇りです。
あなたたちの先生は、尼崎の誇りです。





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Posted by naka602 at 07:29 | TrackBack (0)
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