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2016年5月2日
死なさない 絶対に!
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GW前半、2冊の本を読みました。1冊目は、原田マハ「本日は、お日柄もよく」(徳間文庫)。この小説は、政治家や社長の挨拶原稿を考える「スピーチライター」の話ですが、文中に出てくる結婚式のスピーチなどには、本当に感動してしまいます。スピーチはどのように構成し、どう話すかなど、実際に役立つ情報もたくさんありました。私の講演の仕事にも生かせる部分がありましたし、これは授業づくりとも共通していると思いました。子どもたちが嫌がる校長先生の「長い話」も、この本を読むときっと変わると思いますね(笑)

2冊目の本は、発売してもう12年も経つ本です。
恥ずかしながら私はまったく知りませんでした。今回初めて読みました。
著者は、西宮市立深津中学校(当時)の中津洋平先生です。
当時、私は西宮市教委の指導主事として、深津中にもよく出向き、中津先生とも
会っていたはずなのに、何も知りませんでした。

本の題名は、
「死なさない 絶対に!〜生体肝移植を選んだドナーと家族の葛藤〜」
中津洋平・著(メディカ出版1800円+税)

息子である洋平さんがドナーとなり、父親に生体肝移植するという内容です。
それはそれは壮絶な戦いの時間です。
家族、夫婦、親戚、医師、看護師、そして学校の生徒との関わりが細かく
記されていました。
生体肝移植について、まったく知らないことや考えさせられることがいっぱい
ありました。大げさかもしれませんが、自分の世界観や人生観も変わる内容
に、途中から涙が止まらなくなりました。

読み終えた後、
中津先生に何も知らなかったお詫びと本の感想を言おうと電話をかけました。
でも中津先生と話し始めた途端、涙があふれてきて、しゃべれなくなって
しまいました。

生体肝移植から13年、お父さんは今もお元気で過ごされているそうです。
中津先生(現42歳)は、その後私と同じく西宮市教委の人権教育担当の指導
主事として元気に活躍されています。これからの西宮の人権教育を引っ張って
いく「西宮人権教育チーム」のエースです。



※中津洋平先生の本は、アマゾンで購入できます。
ぜひたくさんの人に読んでほしいです。




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Posted by naka602 at 20:56 | TrackBack (0)
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