« 前のエントリー | Main | 次のエントリー » | TrackBack |


2016年11月11日
尼崎市・武庫南小学校公開授業12/2
fjrigjwwe9r2mt_entry:entry_text
私の大好きな絵本の一つに「ずーっとずっとだいすきだよ」(絵・文ハンス・ウィルヘルム 訳・久山太市 評論社)があります。
これは男の子が、かわいがっていた犬が死んでしまうまでのお話ですが、
男の子は、その犬にいつも「ずっとだいすきだよ」って言っていたのです。
文中には、その言葉が3回出てきます。

原作のハンスが書いた英語文では
「I'll always love you.」
「I'll always love you.」
「I'll always love you.」
と同じ文が3回繰り返されるのですが、
久山さんの翻訳では
「ずっとだいすきだよ」
「ずっとだいすきだよ」
「ずーっとずっとだいすきだよ」
と3回目には「ずーっと」が入るのです。

なんて素敵な翻訳なのでしょう。
この言葉に私は魅せられてしまうのです。


今日は、その「ずーっとずっとだいすきだよ」の研究授業がありました。
尼崎市立武庫南小学校1年4組 関口麻梨亜先生(8年目)です。
指導案はよく書けていましたし、授業もよく頑張っていて好感が持てました。
気になる子のそばには、さりげなく近寄り、助言や指示もしていました。
常に全体を見つつ、その子たちからも目を離さない関口先生は、もう若手では
ありませんね。凄いです。板書もきれいにうまくまとめて書けていました。

事後研究会では、いろいろな意見が出ました。
先生方は熱心です。一生懸命です。いい雰囲気の授業研究会です。
「ノートに書かせるよりワークシートに書かせた方がよかったのでは?」
と質問に対して、関口先生は、その意見を謙虚に受け止めつつ
「実はノートにこだわっています」と自分のこれまでの実践も含めて考えを
しっかり述べていました。こういう姿勢が大事なのです。
授業研究会では、授業の指摘や批判されると、授業者がとにかく防戦一方
(言い訳)の時がよくありますが、これは得策ではありません。
やはり大事なのは謙虚さです。その上で自分の考えも述べるといいのです。
関口先生は、ワークシートのことも考えていたし、きっとその方がスムーズに
授業が進むとも考えていたのです。でも敢えて目の前の成功ではなく、これから
先の子どもの成長を見据えて、ノートにこだわったのでしょう。これをきっかけ
に子どもも教師もランクアップをしたいと思っていたのです。
夏休みの頃から、今日に向けて、何度も何度も検討、修正しながら取り組んで
きたのでしょう。とっても大変だっだはずです。でもその成果として、関口先生
は授業の一つ一つの場面、一人ひとりの様子をホンマよく理解していました。
これぞ研究授業です。

今日の指導助言は、プール学院大学の今宮信吾先生です。元西宮の小学校教師
です。授業の場面を写真に撮り、メモを取り、事後研究会では、それを画面に
映しながら、わかりやすく説明してくださいます。
的確な助言が先生たちの心に響きます。
ホンマわかりやすい指導助言に私もメモを取りました。参考になります。
今日は尼崎市の指導主事は来ていませんでしたが、こういう場面を見せないと
いけませんね。指導主事も日々努力と研究です。

その今宮先生が指導助言に来られる公開授業が12月にあります。

★武庫南小学校アクティブラーニング公開授業研究会
12月2日(金)14:00〜17:10 

・3年国語「すがたをかえる大豆」 立半博満先生
・5年国語「わらぐつの中の神様」 佐野竜也先生
・4年算数「変わり方調べ」 池淵正樹先生
・6年算数「資料の調べ方」 植松大輔先生   

指導助言 今宮信吾先生(プール学院大学)
     尾崎正彦先生(関西大学初等部)

シンポジウム「国語科・算数科で子どもがアクティブになる授業」



公開授業、そして研究協議会(これが大事)、そしてシンポジウムと
充実した内容の研究会です。みなさん、ぜひご参加を。

申込・問合せ 尼崎市立武庫南小学校 06−6438−1917 



fjrigjwwe9r2mt_entry:entry_text_more
Posted by naka602 at 23:01 | TrackBack (0)
TrackBack

この記事へトラックバックするには、このURLをお使いください:
https://www.bbweb-arena.com/trackback.asp?entry_id=117265